急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件

「急なお誘いで、すみません」と謝ると、「愛しい彼女からのお誘いならばいつでも大歓迎ですよ」と佐藤俊生は私の頭を軽く撫でる。

……優しい！！

ちょっとした言葉をかけられだけなのに、癒やし効果抜群。なんだか泣いてしまいそう。
慌ててなにか話そうと口を開く。

「誘っておいてなんですが、今日はどちらに行きましょう？」
「今日は週末だから、俺の家に行きましょう」


最寄りの駅前で軽く夕食を取った後、1LDKのマンションに着くと早速ネクタイを緩め、佐藤俊生は着替えを始めようとする。

あっ！ダメ！
スーツは私が！この私めが脱がせたい！！

猛烈な勢いでネクタイを奪うと、ゆっくりゆっくり焦らすように上目遣いで誘うように解いてやる。
イケメンのスーツを脱がす行為はいつだって背徳的で、なんだかエロい。

従順なメイドの振りをして、ニマニマしながら楽しみながら着換えを手伝う私に、セフレとなった当初こそ若干引き気味だったものの、今ではいつものことだと馴れた佐藤俊生は「はいはい可愛いメイドちゃん、どうもありがとう。」とチップ替わりにキスをくれる。