急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件
佐藤俊生は私の頭を撫でながら、なるほど、と話をじっと聞いてくれた。

「玲子さんは、自分への目標設定を高くするところがあるからなあ。」

そう呟いた後、佐藤俊生は頭を撫でてくれながら、私の目を見てこんなことを言うのだった。

「まずは仕事を完璧にこなそうと思わずに、小さいことでもいいから、達成できたことを見つけて、自分を褒めてあげようよ?こんなに頑張ってるんだから、自分をもっと肯定してあげないとね?」


最後にはおどけて肩をすくめてウィンクまでしてくれる。

「自分で自分を褒めにくいなら、毎日俺に連絡して?毎日声と体で全力で褒めまくって、癒やしまくっちゃうから。」

……なんて私の彼氏は、素敵な提案を言ってくれるんだろう。
優しくてカッコよくて可愛くてエロいなんて、最高ではないか。

涙を拭うと、佐藤俊生に飛びついて、

「俊生さん、ありがとう。大好き。」

そう言うと、目の前のこの人事部長が堪らなく愛おしくなって、その目を真っ直ぐ見て思わずこう言うのだった。

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