アンコール マリアージュ
「お前、次の休みに、寮に荷物を取りに行くって言ってなかったか?」
「はい。明後日行ってきます」
「明後日か。じゃあ俺も一緒に行く。何時頃だ?」
「ええ?真さんはお仕事なんでしょ?私1人で行けますから」
「いや、俺も退去手続き残ってるんだ。部屋の鍵も返してないし。午前中でもいいか?その日は午後出勤にしておくから」
「あ、はい。それはもちろん。でも本当にいいんですか?」
「だから、俺だって用事があるんだってば!何度言ったら分かる」
真が鋭い目線を向けると、真菜は小さく、はいと頷く。
そして、何かを思い出したように口を開いた。
「あの、真さん」
「何だ」
「パンツ洗ってもいいですか?」
お茶を持つ手を止め、長い間固まったあと、はあー?!と大きな声で聞き返す。
「おまっ、何を言って…」
「だって、洗濯機使わせてもらってるから、ついでに真さんのタオルやシャツも一緒に洗ったんです。でも靴下はともかく、パンツはどうかなーって迷って…」
「洗ったのか?!」
「いえ、今日のところはやめておきました。そのまま、洗濯かごに入れてあります」
「ってことは、見たのか?」
「え?そりゃ、まあ」
真は、はあ…と深いため息をつく。
「お前、純情なんだか、ただの鈍感なのか、どっちなんだ?」
「え、私のこと?」
「そうだ、お前のこと!」
「私?って、普通の女の子です」
「嘘つけ!絶対普通じゃない」
「ひどーい!普通ですよ?強いて言うなら…『恋を夢見る可憐な乙女』ってとこですかね?」
ぶっと真はお茶を吹き出す。
「やだ!真さん、汚いってば」
真菜がティッシュを渡してくる。
「はあ、もう、お前といると色々調子が狂う。ほら、もう遅いんだからさっさと寝ろ」
「はーい。あ、パンツはどうします?」
「またその話か!」
「だって、返事してくれてないし」
「あーもー、好きにしろ!」
ヤケになってそう言うと、はーい、好きにしますと言って、ようやく真菜は自分の部屋へと戻って行った。
「はい。明後日行ってきます」
「明後日か。じゃあ俺も一緒に行く。何時頃だ?」
「ええ?真さんはお仕事なんでしょ?私1人で行けますから」
「いや、俺も退去手続き残ってるんだ。部屋の鍵も返してないし。午前中でもいいか?その日は午後出勤にしておくから」
「あ、はい。それはもちろん。でも本当にいいんですか?」
「だから、俺だって用事があるんだってば!何度言ったら分かる」
真が鋭い目線を向けると、真菜は小さく、はいと頷く。
そして、何かを思い出したように口を開いた。
「あの、真さん」
「何だ」
「パンツ洗ってもいいですか?」
お茶を持つ手を止め、長い間固まったあと、はあー?!と大きな声で聞き返す。
「おまっ、何を言って…」
「だって、洗濯機使わせてもらってるから、ついでに真さんのタオルやシャツも一緒に洗ったんです。でも靴下はともかく、パンツはどうかなーって迷って…」
「洗ったのか?!」
「いえ、今日のところはやめておきました。そのまま、洗濯かごに入れてあります」
「ってことは、見たのか?」
「え?そりゃ、まあ」
真は、はあ…と深いため息をつく。
「お前、純情なんだか、ただの鈍感なのか、どっちなんだ?」
「え、私のこと?」
「そうだ、お前のこと!」
「私?って、普通の女の子です」
「嘘つけ!絶対普通じゃない」
「ひどーい!普通ですよ?強いて言うなら…『恋を夢見る可憐な乙女』ってとこですかね?」
ぶっと真はお茶を吹き出す。
「やだ!真さん、汚いってば」
真菜がティッシュを渡してくる。
「はあ、もう、お前といると色々調子が狂う。ほら、もう遅いんだからさっさと寝ろ」
「はーい。あ、パンツはどうします?」
「またその話か!」
「だって、返事してくれてないし」
「あーもー、好きにしろ!」
ヤケになってそう言うと、はーい、好きにしますと言って、ようやく真菜は自分の部屋へと戻って行った。