アンコール マリアージュ
 「何?あのお二人が?」

 夜遅くに帰って来た真に、真菜は興奮気味に話をする。

 「はい!そうなんです。新郎様からお電話があって、4日後の打ち合わせ、予定通り二人で伺いますって。式の日取りも、押さえたままにしてくださいって」
 「つまり、キャンセルしないって事か?」
 「はい!お二人、ご結婚されるって」
 「そうか!良かったな、真菜!」

 真も珍しく興奮している。

 「ええ。それで新郎様が、4日後の打ち合わせに真さんも同席して欲しいって」
 「え、俺も?」
 「はい。新婦様が、私達に謝りたいからって」
 「うーん、そうか」
 「どうしましょう?真さん、予定ありますものね」
 「いや、何とかしよう。時間は?」
 「18時からです」
 「分かった。必ず行く」
 「はい!」

 真菜は、嬉しそうに頷いた。
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