乙女戦隊 月影 〜恥じらいの戦士〜
のちに、この戦いで女性恐怖症になった…元怪人チカンこと田中孝治(仮名)は、当時を振り返り、こう語ったという。
「女は、怖いですよ。柔らかい柔らかいと思っていたんですけど…無茶苦茶固いです。あそこで何度も何度も殴られて…恐ろしい!!だから、あの日から、私はチカンを辞めました…。振り返ったら、またやられそうで…。あっ!今は、専門学校に通ってます。勿論、バイク通学で」
「レッド…大丈夫か」
あまりの状況に、震えてしまう半月ソルジャーを、あたしは、睨んだ。
これが、のちに怪人達に裏で、恐れられることになる恥じらいのレッドの誕生であった。
頭突きのレッド。
血塗れのレッドと…。
「何か?文句あるの!」
凄むあたしに、たじろぐ半月ソルジャー。
「な、何も…」
愛想笑いを浮かべながら、後退った半月ソルジャーは、引きつりながらも、後ろを向いて、話だした。
「というわけで…次回の乙女戦隊月影は…」
「次回って、何よ?」
「え!あ、えっと…予告を…」
「予告!?」
額から血を流しながら、半月ソルジャーの胸ぐらを掴んだあたしに怯え、
「ご、ごめんなさい!」
半月ソルジャーは何も言えなくなった。
そんなあたし達の後で、教室の扉を開け、出てきた蒔絵は、何事にも気付かなかったように、歩きだした。
「だり〜い」
と欠伸をしながら。
第二話 終わり。
「女は、怖いですよ。柔らかい柔らかいと思っていたんですけど…無茶苦茶固いです。あそこで何度も何度も殴られて…恐ろしい!!だから、あの日から、私はチカンを辞めました…。振り返ったら、またやられそうで…。あっ!今は、専門学校に通ってます。勿論、バイク通学で」
「レッド…大丈夫か」
あまりの状況に、震えてしまう半月ソルジャーを、あたしは、睨んだ。
これが、のちに怪人達に裏で、恐れられることになる恥じらいのレッドの誕生であった。
頭突きのレッド。
血塗れのレッドと…。
「何か?文句あるの!」
凄むあたしに、たじろぐ半月ソルジャー。
「な、何も…」
愛想笑いを浮かべながら、後退った半月ソルジャーは、引きつりながらも、後ろを向いて、話だした。
「というわけで…次回の乙女戦隊月影は…」
「次回って、何よ?」
「え!あ、えっと…予告を…」
「予告!?」
額から血を流しながら、半月ソルジャーの胸ぐらを掴んだあたしに怯え、
「ご、ごめんなさい!」
半月ソルジャーは何も言えなくなった。
そんなあたし達の後で、教室の扉を開け、出てきた蒔絵は、何事にも気付かなかったように、歩きだした。
「だり〜い」
と欠伸をしながら。
第二話 終わり。