乙女戦隊 月影 〜恥じらいの戦士〜
「!?」
九鬼は真後ろに現れた女子高生の姿を見て、絶句した。
「元気そうね。その様子を見たら、彼らを倒すことができたようね」
女子高生は九鬼に、優しく微笑んだ。
「それは違う」
「我々が負けたのは、偶然のことだ」
「!」
九鬼は動けなくなかった。いきなり、真後ろに邪悪な気を感じ、空気が鉛のような質量を持って、九鬼の肩にのし掛かった。
「あなた達に用はないわ。漆黒、黒龍」
女子高生は、九鬼の後ろに現れた二つの闇を睨み付けた。
「フン。最後に言っておくぞ。九鬼真弓」
「その肉体を傷付けるではないぞ!その肉体は」
「はっ!」
九鬼は気負いを込めると、真後ろに回し蹴りを放ち、二つの闇を切り裂いた。
それから、乙女ケースを突きだそうとした九鬼の背中に、女子高生は声をかけた。
「彼らは、幻よ」
「満里奈!」
九鬼は、振り返った。
「お前達は、あたしが封印したはずだ!」
いつも冷静な九鬼が、珍しく心を乱していた。
「この学園を再び、貴様らの好きにはさせない!」
「九鬼」
女子高生は目を瞑った。
「それに、その姿であたしの前に立つな!」
女子高生は眼鏡をかけ、清楚な印象を与えていたが、どこか影を感じさせた。
「私は、あなたの友達で…生徒会の書記…。だけど…」
女子高生の全身を闇が包んだ。
「俺は、貴様の敵だ」
闇が、鎧のように女子高生にまとわりついた。
「魔莉那!」
「九鬼真弓!」
魔莉那と呼ばれた女子高生の目が、妖しく光った。
「装着!」
乙女ブラックへと変身した九鬼は、その場でジャンプした。
「ルナティックキック!」
乙女ブラックの蹴りは、魔莉那を切り裂いた。
「
九鬼は真後ろに現れた女子高生の姿を見て、絶句した。
「元気そうね。その様子を見たら、彼らを倒すことができたようね」
女子高生は九鬼に、優しく微笑んだ。
「それは違う」
「我々が負けたのは、偶然のことだ」
「!」
九鬼は動けなくなかった。いきなり、真後ろに邪悪な気を感じ、空気が鉛のような質量を持って、九鬼の肩にのし掛かった。
「あなた達に用はないわ。漆黒、黒龍」
女子高生は、九鬼の後ろに現れた二つの闇を睨み付けた。
「フン。最後に言っておくぞ。九鬼真弓」
「その肉体を傷付けるではないぞ!その肉体は」
「はっ!」
九鬼は気負いを込めると、真後ろに回し蹴りを放ち、二つの闇を切り裂いた。
それから、乙女ケースを突きだそうとした九鬼の背中に、女子高生は声をかけた。
「彼らは、幻よ」
「満里奈!」
九鬼は、振り返った。
「お前達は、あたしが封印したはずだ!」
いつも冷静な九鬼が、珍しく心を乱していた。
「この学園を再び、貴様らの好きにはさせない!」
「九鬼」
女子高生は目を瞑った。
「それに、その姿であたしの前に立つな!」
女子高生は眼鏡をかけ、清楚な印象を与えていたが、どこか影を感じさせた。
「私は、あなたの友達で…生徒会の書記…。だけど…」
女子高生の全身を闇が包んだ。
「俺は、貴様の敵だ」
闇が、鎧のように女子高生にまとわりついた。
「魔莉那!」
「九鬼真弓!」
魔莉那と呼ばれた女子高生の目が、妖しく光った。
「装着!」
乙女ブラックへと変身した九鬼は、その場でジャンプした。
「ルナティックキック!」
乙女ブラックの蹴りは、魔莉那を切り裂いた。
「