乙女戦隊 月影 〜恥じらいの戦士〜
第9話 黒を継ぐもの
「ついに壊れたのか?」
兜は、九鬼の手の中にある乙女ケースをちらっと見た後、灰色のディスクの上でインスタントコーヒーをつくり出した。
「まあ〜仕方があるまい。そいつは、数千年前の骨董品だ」
兜はつくったばかりのコーヒーを口に運ぶと、カップを九鬼に示した。
「君も飲むか」
「いえ」
九鬼は断ると、部室内に入った。
「図図…」
音を立てて、兜はコーヒーを啜ると、カップをディスクの上に置いた。
「最近…闇が濃くなったな。君がやつらを倒してから初めてじゃないかな?ここまでの濃さは」
「博士もそう思いますか?」
九鬼は、乙女ケースを握り締めた。
「今までは、普通の人間の精神を狂わすくらいだったが…。人ではないものでもでたか?」
兜は再び、カップに手を伸ばした。
「まだ…やつらクラスはいません。しかし、これ以上闇が濃くなったならば…今のあたしでは勝てないかもしれない」
「今は、君一人ではないのだろ?月の戦士は」
兜は、コーヒーをまた啜った。
「そうですが…」
九鬼は、視線をそらし、
「今までの敵は…少なくても人間に近かった。だけど…」
唇を噛み締めた。
「化け物…いや、悪魔かな」
兜はカップを口許から離さずに、九鬼を見つめた。
「普通の女子高生である彼女達には、刺激が強すぎる!あたしが前に出て、戦わないといけなくなるのに!」
九鬼は自らの乙女ケースに、目をやった。
「やれやれ」
九鬼の言葉に、兜はカップを下ろし、
「甘いんじゃないのか」
ため息をついた。
「その子達は、月影になった。月影とは、闇から人々を守る者。単なる変態を追い払う者ではない」
兜は、九鬼の手の中にある乙女ケースをちらっと見た後、灰色のディスクの上でインスタントコーヒーをつくり出した。
「まあ〜仕方があるまい。そいつは、数千年前の骨董品だ」
兜はつくったばかりのコーヒーを口に運ぶと、カップを九鬼に示した。
「君も飲むか」
「いえ」
九鬼は断ると、部室内に入った。
「図図…」
音を立てて、兜はコーヒーを啜ると、カップをディスクの上に置いた。
「最近…闇が濃くなったな。君がやつらを倒してから初めてじゃないかな?ここまでの濃さは」
「博士もそう思いますか?」
九鬼は、乙女ケースを握り締めた。
「今までは、普通の人間の精神を狂わすくらいだったが…。人ではないものでもでたか?」
兜は再び、カップに手を伸ばした。
「まだ…やつらクラスはいません。しかし、これ以上闇が濃くなったならば…今のあたしでは勝てないかもしれない」
「今は、君一人ではないのだろ?月の戦士は」
兜は、コーヒーをまた啜った。
「そうですが…」
九鬼は、視線をそらし、
「今までの敵は…少なくても人間に近かった。だけど…」
唇を噛み締めた。
「化け物…いや、悪魔かな」
兜はカップを口許から離さずに、九鬼を見つめた。
「普通の女子高生である彼女達には、刺激が強すぎる!あたしが前に出て、戦わないといけなくなるのに!」
九鬼は自らの乙女ケースに、目をやった。
「やれやれ」
九鬼の言葉に、兜はカップを下ろし、
「甘いんじゃないのか」
ため息をついた。
「その子達は、月影になった。月影とは、闇から人々を守る者。単なる変態を追い払う者ではない」