神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
…令月とすぐりのドッペルゲンガーを、あっさりと撃退してから、およそ三日がたった。

…そろそろ、そろそろ…俺のドッペルゲンガーが出てくるんじゃないか。

あるいは、既に出てきていて、俺の知らないところで悪事を働いているのではないか。

と、気を揉む毎日だったが。

そんな俺の心配をよそに、普段と全く変わりない者もいた。









「はいっ、羽久。チョコまんどうぞ!」

…普段と全く変わらない奴、その1。

既にドッペルゲンガーを退治して、身の安全を確保している、シルナ。

にっこにこと、満面の笑みで、ほかほかのチョコまんを差し出してきた。

…本当、お前は呑気だよな。

羨ましくなってくるよ。




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