神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
頭の中は疑問符でいっぱいだったけど。
私は女の人に促されるままに、どうにかこうにか、洗面所で顔を洗って寝室に戻る。
すると。
「あ、やっと戻ってきた。遅いよ」
その女の人は、相変わらずの呆れ顔で言った。
…えぇっと。
君、本当に誰なの?
全く見覚えがない…。
この人、もしかしてさっき、私の夢の中に出てきた人?
何だか変なこと言ってたよね。
何だっけ…。器がどうのって言ってた気が…。
…器?お皿?
何のお皿…?
首を傾げている私に、その人はハンガーにかかった服を手渡した。
…何この服。
「早く着替えなって。私まで遅刻しちゃうじゃん」
「…遅刻?」
今日、何か任務ってあったっけ?
…任務?何の任務?
「学校だよ。何だか忘れてるみたいだけど、今日は平日なんだからね」
そうなの?平日なのがどうかした…。
…え、学校?
私は妙に、その言葉が頭に引っ掛かった。
学校、学校…。…学校?
それは、私にとって神秘的な言葉だった。
だって私がこれまでいた場所では、学校なんて夢のまた夢…。
…だったっけ?
私、これまでの人生で学校行ったことなんてあったっけ?
「ほら、さっさと着替えて」
「…うん…」
納得は行かないけど、促されるままに、私は制服を手に取った。
…黒い。黒い制服だ。
V字型の独特な襟で、胸にスカーフがついてる。
これって何て言うんだったっけ…。…カーラー服?マーラー服?そんな名前だった気がする。
おかしいな。
私がいつも着る制服は、こんな黒い…濃い紺色っぽい色じゃなかったはず。
もっと白い制服で、左手に腕章がついてて…。
こんな安っぽい…カーラー服(?)じゃなかったはず。
何で私、こんな制服を着てるんだろう?
…変わったのかな?制服…。
白い制服を着ていた、あの組織…。
…あれは、何という名前だっただろう?
私はこれまで、何処にいたんだっけ?
今は?今は何処にいるの?ここは何処?何でこんなところにいるの?何の為に?
そして、さっきから私に偉そうに指図する…この人は誰?
何かもが、分からないことだらけだ。
それでも急かされるままに、私は黒い制服を身に着けた。
どうだろう。これ、この服、私に似合ってる?
返事をくれる人は、何処にもいないけど。
「じゃあ行くよ。はい、カバン持って」
女の人に、制服とお揃いの黒いバッグを渡され。
私は寝室を出て、階段を降りて一階に向かった。
私は女の人に促されるままに、どうにかこうにか、洗面所で顔を洗って寝室に戻る。
すると。
「あ、やっと戻ってきた。遅いよ」
その女の人は、相変わらずの呆れ顔で言った。
…えぇっと。
君、本当に誰なの?
全く見覚えがない…。
この人、もしかしてさっき、私の夢の中に出てきた人?
何だか変なこと言ってたよね。
何だっけ…。器がどうのって言ってた気が…。
…器?お皿?
何のお皿…?
首を傾げている私に、その人はハンガーにかかった服を手渡した。
…何この服。
「早く着替えなって。私まで遅刻しちゃうじゃん」
「…遅刻?」
今日、何か任務ってあったっけ?
…任務?何の任務?
「学校だよ。何だか忘れてるみたいだけど、今日は平日なんだからね」
そうなの?平日なのがどうかした…。
…え、学校?
私は妙に、その言葉が頭に引っ掛かった。
学校、学校…。…学校?
それは、私にとって神秘的な言葉だった。
だって私がこれまでいた場所では、学校なんて夢のまた夢…。
…だったっけ?
私、これまでの人生で学校行ったことなんてあったっけ?
「ほら、さっさと着替えて」
「…うん…」
納得は行かないけど、促されるままに、私は制服を手に取った。
…黒い。黒い制服だ。
V字型の独特な襟で、胸にスカーフがついてる。
これって何て言うんだったっけ…。…カーラー服?マーラー服?そんな名前だった気がする。
おかしいな。
私がいつも着る制服は、こんな黒い…濃い紺色っぽい色じゃなかったはず。
もっと白い制服で、左手に腕章がついてて…。
こんな安っぽい…カーラー服(?)じゃなかったはず。
何で私、こんな制服を着てるんだろう?
…変わったのかな?制服…。
白い制服を着ていた、あの組織…。
…あれは、何という名前だっただろう?
私はこれまで、何処にいたんだっけ?
今は?今は何処にいるの?ここは何処?何でこんなところにいるの?何の為に?
そして、さっきから私に偉そうに指図する…この人は誰?
何かもが、分からないことだらけだ。
それでも急かされるままに、私は黒い制服を身に着けた。
どうだろう。これ、この服、私に似合ってる?
返事をくれる人は、何処にもいないけど。
「じゃあ行くよ。はい、カバン持って」
女の人に、制服とお揃いの黒いバッグを渡され。
私は寝室を出て、階段を降りて一階に向かった。