神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
そして、辿り着いた駅。
駅もまた、非常に綺麗で、立派な建物だった。
わー、凄い…。王都の駅みたいだ。
…あれ?王都?
王都って、何処の王都のことだっけ…。
…思い出せないことだらけ。
とにかく…私これから、列車に乗るんだよね?
じゃあ、切符を買わなきゃ。
列車って言うのは、切符を買ってから乗るんだって、私知ってるよ。
教えてもらったんだから。
それで、切符は何処に売ってるんだろう?
「?ベリーシュ、何やってるの?さっさと改札抜けるよ」
シファちゃんが、私に向かって言った。
改札って、何?
電車に乗るよ、ってこと?
「だって、私…切符買ってない」
「切符?定期券忘れたの?」
…定期券…?
「カバンに入れてるんじゃないの?…ほら、あるじゃん」
シファちゃんは、私のカバンのポケットから、小さな長方形のカードみたいなものを取り出した。
おぉ、そんなところにそんなものが。
シファちゃんってば、私より私のかばんの中身に詳しいなんて。
凄いね。物知りだ。
それで、このカードが何?定期券、って奴なの?
「行くよ」
シファちゃんは、切符も持たずにずんずん歩いていった。
切符ないのに…列車、乗れるんだろうか…?
不安に思っていると、シファちゃんは、金属製の機械に向かって、定期券というカードを翳した。
何やってるんだろう?
すると、機会は何かを検知したのか、ピピピッ、と音を立て。
小さなゲートが開いて、シファちゃんを向こう側に通した。
…!
…なんたる、ハイテクノロジーな機械。
今のそれ、どうやったの?
この機械は何だろう?凄い。
「?何してるの。早く来なよ」
ゲートを通り抜けたシファちゃんが、私に向かって言った。
私も…このゲート、抜けられるのかな?
恐る恐る、さっきシファちゃんがやったみたいに、カードを翳してみる。
私は駄目、って言われたらどうしよう。
やっぱり、切符を買ってこなきゃ駄目なんじゃないかな。
そう思ったが、しかし。
私がカードを翳すと、さっきと同じように、ピピピッと音がしてゲートが開いた。
おぉ、開いた。
開けゴマ、みたいだ。
このカードは、ゲートを抜ける為の合言葉みたいなものなのかもしれない。
一人で感動しているところに、シファちゃんが言った。
「あ、やば。もう来るよ。急がないと」
来る?
列車のこと?
どの列車に乗れば良いのか、私には分からないけど。
でも、シファちゃんについていけば良いんだろう。きっと。
駅もまた、非常に綺麗で、立派な建物だった。
わー、凄い…。王都の駅みたいだ。
…あれ?王都?
王都って、何処の王都のことだっけ…。
…思い出せないことだらけ。
とにかく…私これから、列車に乗るんだよね?
じゃあ、切符を買わなきゃ。
列車って言うのは、切符を買ってから乗るんだって、私知ってるよ。
教えてもらったんだから。
それで、切符は何処に売ってるんだろう?
「?ベリーシュ、何やってるの?さっさと改札抜けるよ」
シファちゃんが、私に向かって言った。
改札って、何?
電車に乗るよ、ってこと?
「だって、私…切符買ってない」
「切符?定期券忘れたの?」
…定期券…?
「カバンに入れてるんじゃないの?…ほら、あるじゃん」
シファちゃんは、私のカバンのポケットから、小さな長方形のカードみたいなものを取り出した。
おぉ、そんなところにそんなものが。
シファちゃんってば、私より私のかばんの中身に詳しいなんて。
凄いね。物知りだ。
それで、このカードが何?定期券、って奴なの?
「行くよ」
シファちゃんは、切符も持たずにずんずん歩いていった。
切符ないのに…列車、乗れるんだろうか…?
不安に思っていると、シファちゃんは、金属製の機械に向かって、定期券というカードを翳した。
何やってるんだろう?
すると、機会は何かを検知したのか、ピピピッ、と音を立て。
小さなゲートが開いて、シファちゃんを向こう側に通した。
…!
…なんたる、ハイテクノロジーな機械。
今のそれ、どうやったの?
この機械は何だろう?凄い。
「?何してるの。早く来なよ」
ゲートを通り抜けたシファちゃんが、私に向かって言った。
私も…このゲート、抜けられるのかな?
恐る恐る、さっきシファちゃんがやったみたいに、カードを翳してみる。
私は駄目、って言われたらどうしよう。
やっぱり、切符を買ってこなきゃ駄目なんじゃないかな。
そう思ったが、しかし。
私がカードを翳すと、さっきと同じように、ピピピッと音がしてゲートが開いた。
おぉ、開いた。
開けゴマ、みたいだ。
このカードは、ゲートを抜ける為の合言葉みたいなものなのかもしれない。
一人で感動しているところに、シファちゃんが言った。
「あ、やば。もう来るよ。急がないと」
来る?
列車のこと?
どの列車に乗れば良いのか、私には分からないけど。
でも、シファちゃんについていけば良いんだろう。きっと。