神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
何科目テストを受けようが、何時間授業を受けようが、結果は変わらない。
どの科目も、やっぱり古代文字の羅列だった。
シファちゃんも私も、古代文字の勉強をしてるんだね。
将来は何になりたいんだろう?古代文字研究家…?
それにしても、学校にも生徒がいっぱいいて、じゅくにも生徒がいっぱいいて。
皆古代文字を勉強してるってことだよね。
こんなにたくさんの人が、古代文字研究家を目指してるんだろうか。
ともかく私は、大量の古代文字の山を見せられて、頭がくらくらしてる。
私にはちっとも解読出来ないや。難しくて。
私は古代文字研究家じゃなくて、もっと別のものになるよ。
…別のものって、何だろう?
将来何になるかを悩んだことなんて、なかった気がするんだけど…。
私は何を目指してたんだったか…。
…それはさておき。
じゅくという場所は、やっぱりお勉強する場所だったようで。
山のようなテストの後、また学校にいたときみたいな授業を受けた。
学校であれだけ勉強したのに、放課後にもこんなに勉強するなんて。
古代文字研究家になるのは、こんなに大変なんだね。
私には無理だ。
もう、頭の中がいっぱいいっぱい…を通り越して。
いっそ、脳みそがすっからかんになった気分。
ようやくじゅくの授業が終わって、外が暗くなり始めた頃。
早速、さっき受けた個別テストの結果が返ってきた。
その結果は、勿論…。
「ふー。ギリギリだけど、平均点越えられたよ。良かった〜」
シファちゃんは、ホッとしたようにそう言った。
「そっか。おめでとう」
「ベリーシュは?平均点超えた?」
へーきんてんって何?
「全部0点だった」
「へ?」
「0点だったよ。全部」
私はペケペケまみれのテストを、シファちゃんに見せた。
見事に、どれも0、0、0。
全部0点で良かった。
分かりやすく良いよね。
うっかり、1科目だけ5点とか取っちゃったら、凄く中途半端になるところだった。
何事も中途半端は良くないって、昔誰かに聞いたことが…。
「…ちょっと、ベリーシュ。大丈夫?」
シファちゃんは、一周回ってぎょっとした様子だった。
「何が?私は大丈夫だよ」
「じゃあ、何?全部白紙で…。ストライキか何か?」
…すとらいきって、何?
すとらいく、なら聞いたことあるよ。
真っ直ぐなんだよね。確か。
どの科目も、やっぱり古代文字の羅列だった。
シファちゃんも私も、古代文字の勉強をしてるんだね。
将来は何になりたいんだろう?古代文字研究家…?
それにしても、学校にも生徒がいっぱいいて、じゅくにも生徒がいっぱいいて。
皆古代文字を勉強してるってことだよね。
こんなにたくさんの人が、古代文字研究家を目指してるんだろうか。
ともかく私は、大量の古代文字の山を見せられて、頭がくらくらしてる。
私にはちっとも解読出来ないや。難しくて。
私は古代文字研究家じゃなくて、もっと別のものになるよ。
…別のものって、何だろう?
将来何になるかを悩んだことなんて、なかった気がするんだけど…。
私は何を目指してたんだったか…。
…それはさておき。
じゅくという場所は、やっぱりお勉強する場所だったようで。
山のようなテストの後、また学校にいたときみたいな授業を受けた。
学校であれだけ勉強したのに、放課後にもこんなに勉強するなんて。
古代文字研究家になるのは、こんなに大変なんだね。
私には無理だ。
もう、頭の中がいっぱいいっぱい…を通り越して。
いっそ、脳みそがすっからかんになった気分。
ようやくじゅくの授業が終わって、外が暗くなり始めた頃。
早速、さっき受けた個別テストの結果が返ってきた。
その結果は、勿論…。
「ふー。ギリギリだけど、平均点越えられたよ。良かった〜」
シファちゃんは、ホッとしたようにそう言った。
「そっか。おめでとう」
「ベリーシュは?平均点超えた?」
へーきんてんって何?
「全部0点だった」
「へ?」
「0点だったよ。全部」
私はペケペケまみれのテストを、シファちゃんに見せた。
見事に、どれも0、0、0。
全部0点で良かった。
分かりやすく良いよね。
うっかり、1科目だけ5点とか取っちゃったら、凄く中途半端になるところだった。
何事も中途半端は良くないって、昔誰かに聞いたことが…。
「…ちょっと、ベリーシュ。大丈夫?」
シファちゃんは、一周回ってぎょっとした様子だった。
「何が?私は大丈夫だよ」
「じゃあ、何?全部白紙で…。ストライキか何か?」
…すとらいきって、何?
すとらいく、なら聞いたことあるよ。
真っ直ぐなんだよね。確か。