神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
じゅくが終わった後、またあの立派なお家に帰って。
シファちゃんと一緒に、パパとママ…お父さんとお母さんに、テストの結果を見せた。
学校で受けた小テストと、さっきじゅくで受けた個別テストを。
私やシファちゃんの方から見せたのではなく、ママの方から聞いてきたのだ。
「今日テストだったよね?見せて」って。
ママよく覚えてるね。
今日テストがあったことを覚えてる分、私より賢いんじゃないかな。
だって私今、記憶喪失なんだもん。
ママは、先にシファちゃんのテストを見た。
「うん。よく頑張ったね、前より上がってるじゃない」
と、嬉しそうなママである。
シファちゃんって頭良いんだね。
良いなぁ。私も頭が良くなれたら、もっと役に立つ…。
…。
…何の役に立つの?私…。
誰の役に立ちたいと思ってたんだっけ…?
決して、ここにいるお父さんとお母さん為ではないことは確かだった。
「このまま頑張ってね。この成績を落とさないように」
「うん。自信はないけど頑張るよ」
ママに励まされたシファちゃんは、素直にそう答えた。
シファちゃんは素直な良い子だなぁ。
それに比べて、私は…。
「ベリーシュは?ベリーシュのテストも見せて」
ママは、今度は私のテストを見たがった。
見たかったら、見ても良いけど。減るものじゃないし。
でも、見るなら、シファちゃんの前に見れば良かったかも。
シファちゃんの後だと、きっとあまりのギャップに、ひょえってなるよ。ひょえって。
まぁいっか。しょうがない。
こそこそ隠すより、堂々と見せた方が良いに決まってるよね。
別に恥じることじゃない。
分からないことを素直に分からないということは、恥ずかしくも何ともない。
むしろ、分からないことを分かってるフリして隠す方が、よっぽど恥ずかしい。
って、前に誰かが私に教えてくれ…、
「えっ…」
私のテスト、0点オールスター祭りを見て。
案の定ママは、ひょえってなってた。
ね?だから、ひょえってなるよって言っ…。
…言ってはないけど。
「ど…どうしたの?これ…」
「どうもしてないよ?」
「じゃあ、何でこんな…。…具合でも悪かったの?熱があったとか?」
具合?
…記憶喪失って、具合が悪いうちに入るんだろうか?
でも、少なくとも熱はないよね。
ピンピンしてるよ。身体の方は。
ただ、頭の中身の方は…かなり残念なことになってる。
シファちゃんと一緒に、パパとママ…お父さんとお母さんに、テストの結果を見せた。
学校で受けた小テストと、さっきじゅくで受けた個別テストを。
私やシファちゃんの方から見せたのではなく、ママの方から聞いてきたのだ。
「今日テストだったよね?見せて」って。
ママよく覚えてるね。
今日テストがあったことを覚えてる分、私より賢いんじゃないかな。
だって私今、記憶喪失なんだもん。
ママは、先にシファちゃんのテストを見た。
「うん。よく頑張ったね、前より上がってるじゃない」
と、嬉しそうなママである。
シファちゃんって頭良いんだね。
良いなぁ。私も頭が良くなれたら、もっと役に立つ…。
…。
…何の役に立つの?私…。
誰の役に立ちたいと思ってたんだっけ…?
決して、ここにいるお父さんとお母さん為ではないことは確かだった。
「このまま頑張ってね。この成績を落とさないように」
「うん。自信はないけど頑張るよ」
ママに励まされたシファちゃんは、素直にそう答えた。
シファちゃんは素直な良い子だなぁ。
それに比べて、私は…。
「ベリーシュは?ベリーシュのテストも見せて」
ママは、今度は私のテストを見たがった。
見たかったら、見ても良いけど。減るものじゃないし。
でも、見るなら、シファちゃんの前に見れば良かったかも。
シファちゃんの後だと、きっとあまりのギャップに、ひょえってなるよ。ひょえって。
まぁいっか。しょうがない。
こそこそ隠すより、堂々と見せた方が良いに決まってるよね。
別に恥じることじゃない。
分からないことを素直に分からないということは、恥ずかしくも何ともない。
むしろ、分からないことを分かってるフリして隠す方が、よっぽど恥ずかしい。
って、前に誰かが私に教えてくれ…、
「えっ…」
私のテスト、0点オールスター祭りを見て。
案の定ママは、ひょえってなってた。
ね?だから、ひょえってなるよって言っ…。
…言ってはないけど。
「ど…どうしたの?これ…」
「どうもしてないよ?」
「じゃあ、何でこんな…。…具合でも悪かったの?熱があったとか?」
具合?
…記憶喪失って、具合が悪いうちに入るんだろうか?
でも、少なくとも熱はないよね。
ピンピンしてるよ。身体の方は。
ただ、頭の中身の方は…かなり残念なことになってる。