神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
ドッペルゲンガーが七体出てくる、だっけか。
「そうだね…。あと一体なんだよ。今のところ、六体のドッペルゲンガーを撃退したんだ」
六体…六体ねぇ。
「現れたドッペルゲンガーは、私と、天音君と、令月君とすぐり君。それから、イレースちゃんとナジュ君」
オールスター勢揃いじゃないか。
まぁ、あれだな。
一般生徒じゃなくて良かったな。大パニックが起きるところだったぞ。
「どのドッペルゲンガーも、本物に成り代わることを目的に、色々悪さをしてくれたけど…。それぞれがそれぞれの方法で撃退したよ」
「それは…大変でしたね」
「あはは…」
そんな、力無い笑いで誤魔化そうとするんじゃねぇ。
撃退したと簡単に言うが、大変だったことだろう。
気持ち悪かったろうな。自分のそっくりさんが目の前に現れて。
自分でも、自分が本物なのか疑いそうになるだろう。
で、そんなドッペルゲンガーを六体退治した…と。
「ってことは…残りは一体か」
「うん。今は、最後のドッペルゲンガーが現れるのを待ってるところだよ。あるいは…もう何処かに現れてるのかもしれないけど」
…ふーん…。
「順当に行けば…残るは、羽久さんですね」
これまでの六人のメンツから考えると、確かに。
残る一人が羽久のドッペルゲンガー…というのは充分考えられるな。
「だろ?…俺の格好をして、ろくでもないことをしてるんじゃないかと思うと…落ち着かないよ」
…そりゃご苦労様なことだな。
自分の偽物が、自分の知らないところで悪さをしてるなんて。
考えるだけで悪夢だな。
俺は、ちらりとベリクリーデの方を見た。
ベリクリーデは、会議室の椅子に座っているものの、会議に参加する意思はないようで。
もぞもぞと、髪の毛を弄っていた。
話聞いてんだろうか。あいつは。
発言しなくても良いから、会議は真面目に聞けよ。
「そうだね…。あと一体なんだよ。今のところ、六体のドッペルゲンガーを撃退したんだ」
六体…六体ねぇ。
「現れたドッペルゲンガーは、私と、天音君と、令月君とすぐり君。それから、イレースちゃんとナジュ君」
オールスター勢揃いじゃないか。
まぁ、あれだな。
一般生徒じゃなくて良かったな。大パニックが起きるところだったぞ。
「どのドッペルゲンガーも、本物に成り代わることを目的に、色々悪さをしてくれたけど…。それぞれがそれぞれの方法で撃退したよ」
「それは…大変でしたね」
「あはは…」
そんな、力無い笑いで誤魔化そうとするんじゃねぇ。
撃退したと簡単に言うが、大変だったことだろう。
気持ち悪かったろうな。自分のそっくりさんが目の前に現れて。
自分でも、自分が本物なのか疑いそうになるだろう。
で、そんなドッペルゲンガーを六体退治した…と。
「ってことは…残りは一体か」
「うん。今は、最後のドッペルゲンガーが現れるのを待ってるところだよ。あるいは…もう何処かに現れてるのかもしれないけど」
…ふーん…。
「順当に行けば…残るは、羽久さんですね」
これまでの六人のメンツから考えると、確かに。
残る一人が羽久のドッペルゲンガー…というのは充分考えられるな。
「だろ?…俺の格好をして、ろくでもないことをしてるんじゃないかと思うと…落ち着かないよ」
…そりゃご苦労様なことだな。
自分の偽物が、自分の知らないところで悪さをしてるなんて。
考えるだけで悪夢だな。
俺は、ちらりとベリクリーデの方を見た。
ベリクリーデは、会議室の椅子に座っているものの、会議に参加する意思はないようで。
もぞもぞと、髪の毛を弄っていた。
話聞いてんだろうか。あいつは。
発言しなくても良いから、会議は真面目に聞けよ。