神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
なんてものを復活させてくれたんですか、迷惑極まりない、と。

シュニィは、俺を罵ることも出来たのに。

むしろ、その権利を持つシュニィは、俺を責めるべきだったのに。

シュニィは、自分は大丈夫ですと微笑むだけ。

アトラスじゃないが、シュニィが天使だと言う気持ちが分かるな。

懐が深い深い。

こんな嫁をもらったら、何処ぞの馬の骨…ならぬ。

何処ぞの魚の骨とも知れない人魚姫など、眼中にないに決まっている。

残念だったな、人魚姫。

お前が何をしても、アトラスが振り向くことは絶対にない。

精々、虚しい空回りを楽しむが良い。








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