神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「何が危険なの?」
「すぐり君、知らないの?お化けの噂」
と、ツキナは顔を青くして言った。
…お化け?
俺は、『八千代』と顔を見合わせた。
…お化けだって。
「稽古場にね、出るんだって。図書室にも出るって」
「お化けが?」
「うん。皆噂してるもん」
…へー。
それは…興味深い噂だね。
「放課後になったらね、暗くなってきたら出るって。危ないんだよ。お化けに襲われちゃうんだよ」
ガクガクブルブル、とビビっているツキナである。
怖がってるところ悪いけど、この様子もかわいーなー。
お化けにビビるツキナ。
「もしかしたら、この畑にもお化けが出るかしれないでしょ?」
何をしに出てくるんだろうね、そのお化け。
畑で何がしたいんだろう。
「だから、暗くなる前に帰るの!」
成程。そーいうことね。
それで、さっさと部活を終わらせようとしてるんだ。
「うぅ…。怖いよー…。明るいうちに出てきたらどうしよう?」
きょろきょろと、周囲を見渡すツキナ。
明るいうちに出てきたとしても、さすがに畑には出てこないと思うけど…。
それに。
「大丈夫だよ、ツキナ。もしお化けなんか出てきたら、俺が退治してあげるから」
「えっ」
ツキナは、救世主を見る目で俺を見つめた。
おぉ。これって、好感度アップの瞬間なのでは?
「ツキナには指一本触れさせないよ。捕獲して、退治してあげる」
「ほ、本当に?すぐり君、出来るの?」
「勿論。ねぇ『八千代』?」
「うん。魑魅魍魎なんて、人間に比べれば可愛いものだよ」
だよねー。
本当に一番怖いのは、幽霊よりも人間だよね。
人間以上に恐ろしいものはない。
従って、俺達が幽霊を恐れる理由はない。
「何なら、今夜にでも校内を探して、お化けを捕まえてあげるよ」
「本当?」
「うん、任せてよ」
「すぐり君、凄い!」
でしょ?
好きな女の子に褒めてもらったから、俺、ちょっと頑張ってくるよ。
「すぐり君、知らないの?お化けの噂」
と、ツキナは顔を青くして言った。
…お化け?
俺は、『八千代』と顔を見合わせた。
…お化けだって。
「稽古場にね、出るんだって。図書室にも出るって」
「お化けが?」
「うん。皆噂してるもん」
…へー。
それは…興味深い噂だね。
「放課後になったらね、暗くなってきたら出るって。危ないんだよ。お化けに襲われちゃうんだよ」
ガクガクブルブル、とビビっているツキナである。
怖がってるところ悪いけど、この様子もかわいーなー。
お化けにビビるツキナ。
「もしかしたら、この畑にもお化けが出るかしれないでしょ?」
何をしに出てくるんだろうね、そのお化け。
畑で何がしたいんだろう。
「だから、暗くなる前に帰るの!」
成程。そーいうことね。
それで、さっさと部活を終わらせようとしてるんだ。
「うぅ…。怖いよー…。明るいうちに出てきたらどうしよう?」
きょろきょろと、周囲を見渡すツキナ。
明るいうちに出てきたとしても、さすがに畑には出てこないと思うけど…。
それに。
「大丈夫だよ、ツキナ。もしお化けなんか出てきたら、俺が退治してあげるから」
「えっ」
ツキナは、救世主を見る目で俺を見つめた。
おぉ。これって、好感度アップの瞬間なのでは?
「ツキナには指一本触れさせないよ。捕獲して、退治してあげる」
「ほ、本当に?すぐり君、出来るの?」
「勿論。ねぇ『八千代』?」
「うん。魑魅魍魎なんて、人間に比べれば可愛いものだよ」
だよねー。
本当に一番怖いのは、幽霊よりも人間だよね。
人間以上に恐ろしいものはない。
従って、俺達が幽霊を恐れる理由はない。
「何なら、今夜にでも校内を探して、お化けを捕まえてあげるよ」
「本当?」
「うん、任せてよ」
「すぐり君、凄い!」
でしょ?
好きな女の子に褒めてもらったから、俺、ちょっと頑張ってくるよ。