神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「世界と共に消滅、ですか…。なかなか面白いですね。上手く行けば、僕死ねるのでは?」
消滅と聞いて、わくわくしてるのはナジュくらいだ。
お前な。
お前は死ねて喜ぶのかもしれないが、巻き添えで俺達まで死ぬんだぞ。
しかし、世の中はそんなに甘くはなかった。
「いや…消えるって言っても肉体が死ぬだけで、魂は永遠に、異空間を彷徨うことになる」
「え?じゃあ嫌です」
手のひら返しが早い。
そりゃそうだろう。
魂だけの存在になって永遠に彷徨うなんて、最悪じゃないかよ。
普通に死ぬより嫌だろ。
何が何でも、制限時間までにガラスの靴を見つけなくては。
異空間を彷徨う幽霊になるなんて、絶対に御免だ。
「…こんなところで、うだうだ話をしている暇はないようですね」
イレースは、くるりと踵を返した。
「すぐに、捜索に取り掛かりましょう。このメンツで幽霊と化すなんて、死んでも御免です」
「…」
「では、私はまず、稽古場の方を見てきます」
「…分かった」
俺も、このメンツ…じゃなくても、幽霊になるのは嫌だね。
こうなったら、とにかく虱潰しに探すしかない。
「皆、手分けして…ガラスの靴を探そう。制限時間までに、急いで」
「…あぁ」
自分だけの命じゃない。仲間の命も懸かっている。
今ばかりは、悠長なことをしている暇はないようだ。
消滅と聞いて、わくわくしてるのはナジュくらいだ。
お前な。
お前は死ねて喜ぶのかもしれないが、巻き添えで俺達まで死ぬんだぞ。
しかし、世の中はそんなに甘くはなかった。
「いや…消えるって言っても肉体が死ぬだけで、魂は永遠に、異空間を彷徨うことになる」
「え?じゃあ嫌です」
手のひら返しが早い。
そりゃそうだろう。
魂だけの存在になって永遠に彷徨うなんて、最悪じゃないかよ。
普通に死ぬより嫌だろ。
何が何でも、制限時間までにガラスの靴を見つけなくては。
異空間を彷徨う幽霊になるなんて、絶対に御免だ。
「…こんなところで、うだうだ話をしている暇はないようですね」
イレースは、くるりと踵を返した。
「すぐに、捜索に取り掛かりましょう。このメンツで幽霊と化すなんて、死んでも御免です」
「…」
「では、私はまず、稽古場の方を見てきます」
「…分かった」
俺も、このメンツ…じゃなくても、幽霊になるのは嫌だね。
こうなったら、とにかく虱潰しに探すしかない。
「皆、手分けして…ガラスの靴を探そう。制限時間までに、急いで」
「…あぁ」
自分だけの命じゃない。仲間の命も懸かっている。
今ばかりは、悠長なことをしている暇はないようだ。