神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「シルナ!」
「羽久…?どうしたの?」
シルナは、二年生の教室を探しているところだった。
「ついさっき…ガラスの靴を見つけたんだ」
早速用件を話すと、シルナはびっくりしたように目を見開いた。
あまりにあっさり見つかったものだから、驚いてるんだろう。
俺もびっくりした。
「え、もう見つけたの?」
「あぁ。生徒のロッカーの中に入ってた」
「それは良かった。一安心…」
と、シルナが胸を撫で下ろしていた、そのとき。
「学院長。靴見つけた」
「俺も見つけたよ」
そこに、令月とすぐりがやって来た。
二人共、俺と同じく…木箱を片手に抱えていた。
…え?
更に。
「学院長先生!ガラスの靴、見つけました…!」
同じく木箱を抱えて、天音がやって来た。
…えぇ…?
すると。
「何をたむろしているのですか。そんな悠長なことをしている暇があると?」
顔をしかめたイレースが、教室に入ってきた。
イレースは、木箱を持っていない。
そして、もう一人。
「皆さんお揃いで、何か進展でもありました?」
イレースと同じく、手ぶらのナジュもやった来た。
全員揃ってしまった。
でも、ガラスの靴見つけたし…丁度良いのでは?
「見つけたんだよ、ガラスの靴」
俺は、自分が発見した木箱を見せながら言った。
…しかし。
「え、何で?僕も見付けたよ」
「俺も」
「ぼ、僕も…」
令月、すぐり、天音の三人もまた、ガラスの靴が入っているらしい木箱を持っていた。
…何で?
四足もあるのか?ガラスの靴…。
「シルナ…。宝箱は、3つも4つもあるのか?」
「いや、そんなはず…。ガラスの靴は一足だけのはずだよ」
じゃあ、俺達が持っているこの木箱って、一体。
もしかして、偽物…?
「ちょっと開けてみなさい。何が入っているのか」
「そ…そうだな」
イレースに促され。
俺達は、揃って木箱を開けてみた。
「羽久…?どうしたの?」
シルナは、二年生の教室を探しているところだった。
「ついさっき…ガラスの靴を見つけたんだ」
早速用件を話すと、シルナはびっくりしたように目を見開いた。
あまりにあっさり見つかったものだから、驚いてるんだろう。
俺もびっくりした。
「え、もう見つけたの?」
「あぁ。生徒のロッカーの中に入ってた」
「それは良かった。一安心…」
と、シルナが胸を撫で下ろしていた、そのとき。
「学院長。靴見つけた」
「俺も見つけたよ」
そこに、令月とすぐりがやって来た。
二人共、俺と同じく…木箱を片手に抱えていた。
…え?
更に。
「学院長先生!ガラスの靴、見つけました…!」
同じく木箱を抱えて、天音がやって来た。
…えぇ…?
すると。
「何をたむろしているのですか。そんな悠長なことをしている暇があると?」
顔をしかめたイレースが、教室に入ってきた。
イレースは、木箱を持っていない。
そして、もう一人。
「皆さんお揃いで、何か進展でもありました?」
イレースと同じく、手ぶらのナジュもやった来た。
全員揃ってしまった。
でも、ガラスの靴見つけたし…丁度良いのでは?
「見つけたんだよ、ガラスの靴」
俺は、自分が発見した木箱を見せながら言った。
…しかし。
「え、何で?僕も見付けたよ」
「俺も」
「ぼ、僕も…」
令月、すぐり、天音の三人もまた、ガラスの靴が入っているらしい木箱を持っていた。
…何で?
四足もあるのか?ガラスの靴…。
「シルナ…。宝箱は、3つも4つもあるのか?」
「いや、そんなはず…。ガラスの靴は一足だけのはずだよ」
じゃあ、俺達が持っているこの木箱って、一体。
もしかして、偽物…?
「ちょっと開けてみなさい。何が入っているのか」
「そ…そうだな」
イレースに促され。
俺達は、揃って木箱を開けてみた。