神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「偽物まで紛れてるのか…」
とんだぬか喜びをさせられたものだ。
木箱を見つけただけじゃ、安心は出来ない。
中を開けて、本当に俺達が探しているガラスの靴なのか、確かめない限りは。
わら草履ってどういうことだよ、畜生。
「時間を無駄にしましたね」
うぐっ…。それを言うな。
思わず、気力が抜けてしまいそうになる。
「それでも、片っ端から開けてみるしかないだろ」
とにかく動け。動くしかない。
制限時間までに、一つでも多くの木箱を見つけ、片っ端から開けるのだ。
その中の一つが、「正解」の箱だろう。
「皆、もう一回手分けして探そう。本物の靴を見つけたら、もう一度集まるってことで」
シルナが言った。
…そうするしかなさそうだな。
俺は、黄ばんだガラスの靴の入った木箱を、床に放り投げた。
紛らわしいんだよ。
「やれやれ…。ご丁寧に偽物まで紛れ込ませてるとは。本物はちゃんと見つけられるんですかね?」
不吉なことを言うな、ナジュ。
何としても見つけるんだよ。
でなきゃ俺達は、全員ここでお陀仏だ。
それだけは、絶対に回避しなくては。
とんだぬか喜びをさせられたものだ。
木箱を見つけただけじゃ、安心は出来ない。
中を開けて、本当に俺達が探しているガラスの靴なのか、確かめない限りは。
わら草履ってどういうことだよ、畜生。
「時間を無駄にしましたね」
うぐっ…。それを言うな。
思わず、気力が抜けてしまいそうになる。
「それでも、片っ端から開けてみるしかないだろ」
とにかく動け。動くしかない。
制限時間までに、一つでも多くの木箱を見つけ、片っ端から開けるのだ。
その中の一つが、「正解」の箱だろう。
「皆、もう一回手分けして探そう。本物の靴を見つけたら、もう一度集まるってことで」
シルナが言った。
…そうするしかなさそうだな。
俺は、黄ばんだガラスの靴の入った木箱を、床に放り投げた。
紛らわしいんだよ。
「やれやれ…。ご丁寧に偽物まで紛れ込ませてるとは。本物はちゃんと見つけられるんですかね?」
不吉なことを言うな、ナジュ。
何としても見つけるんだよ。
でなきゃ俺達は、全員ここでお陀仏だ。
それだけは、絶対に回避しなくては。