神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
そうか、間に合ったか…。
皆、無事だったんだな…。
…それは何よりだ。
「…で、俺だけ倒れてるのか…?」
「魔力の消費が激しかったし、出血もかなりしてたから」
あぁ、成程。
そういや、そうだったな。
俺、限界近くまで時魔法を使ってしまったんだ。
忘れてたのかって?あぁ、忘れてた。
頭が回らないんだよ。
「戻ってきてすぐ倒れたから…。天音君と交代で、一晩回復魔法をかけ続けて…」
そうだったのか。
「それから、丸二日寝てたよ。今は戻ってきて三日目」
…そうだったのか。
「そりゃ…迷惑かけたな…」
「迷惑どころか、君はMVPだよ。君が制限時間を延長してくれなかったら、ガラスのかぼちゃに気づいてくれてなかったら…私達、全員今頃、幽霊になってるところだったよ」
そうか。
幽霊か…。幽霊は…嫌だな。
戻ってこられて良かった。
「私達のことは気にしないで。とにかく、回復するまでゆっくり休んで」
「…あぁ…。そうさせてもらうよ」
さすがの俺も、今回は疲れた。
世界の時間を止めるなんて、そんな規格外の魔法を使うもんじゃないな。
まぁ、非常時だったから仕方ない。
…ともかく。
「『シンデレラ』は…もう、終わったんだな?」
「うん…。『シンデレラ』の物語は終わった。もう一度封印し直しておいたよ」
そうか。
もう、二度と出てくるなよ。
今度こそ、もう童話シリーズの魔法道具の相手をするのは御免だ…。
皆、無事だったんだな…。
…それは何よりだ。
「…で、俺だけ倒れてるのか…?」
「魔力の消費が激しかったし、出血もかなりしてたから」
あぁ、成程。
そういや、そうだったな。
俺、限界近くまで時魔法を使ってしまったんだ。
忘れてたのかって?あぁ、忘れてた。
頭が回らないんだよ。
「戻ってきてすぐ倒れたから…。天音君と交代で、一晩回復魔法をかけ続けて…」
そうだったのか。
「それから、丸二日寝てたよ。今は戻ってきて三日目」
…そうだったのか。
「そりゃ…迷惑かけたな…」
「迷惑どころか、君はMVPだよ。君が制限時間を延長してくれなかったら、ガラスのかぼちゃに気づいてくれてなかったら…私達、全員今頃、幽霊になってるところだったよ」
そうか。
幽霊か…。幽霊は…嫌だな。
戻ってこられて良かった。
「私達のことは気にしないで。とにかく、回復するまでゆっくり休んで」
「…あぁ…。そうさせてもらうよ」
さすがの俺も、今回は疲れた。
世界の時間を止めるなんて、そんな規格外の魔法を使うもんじゃないな。
まぁ、非常時だったから仕方ない。
…ともかく。
「『シンデレラ』は…もう、終わったんだな?」
「うん…。『シンデレラ』の物語は終わった。もう一度封印し直しておいたよ」
そうか。
もう、二度と出てくるなよ。
今度こそ、もう童話シリーズの魔法道具の相手をするのは御免だ…。