神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
…すると、案の定。
「ホウキはある…バケツと…モップ」
「うん」
「すぐり君、雑巾は5枚ある?」
「あるよ。でも…一枚はボロボロだね」
「じゃ、これも後で補充しよっか」
一時間足らずで、ツキナは素に戻った。
疲れたか?疲れたのか?
まー、仕方ない。
校内全ての掃除用具入れの点検。これは思った以上の重労働だ。
美化委員一人では、とてもじゃないが荷が余る。
俺と『八千代』が手伝ってるから、まだマシだけど。
これ、手伝ってくれる人がいなかったら、途中で投げ出したくなるだろーね。
絶対一日仕事じゃ済まないし。
でも、さすが三人がかりでやると、効率が良い。
点検は順調に進み、この日のうちに現在六年生の教室を点検し終わった。
もしかして、これで終わりなんじゃない?
いやー、長かった。
良かった。下校時刻までは、まだ少し時間が…。
…と、思ったのも束の間だった。
「それじゃ、次は…稽古場に行こう」
ツキナはそう言った。
何?稽古場だって?
「まだあるの?掃除用具入れ…」
「うん。この後稽古場を見て、玄関と、職員室と、あと実習室と…」
わー。まだまだあるー。
気が遠くなる作業だよ。
「それに点検が終わったら、不足してる掃除用具を補充しないといけないし…」
わー。そうだったー。
目眩がする作業だよ。
「それ…もう、今日中には終わらないね」
「うーん。明日も手伝ってくれる?すぐり君」
「俺は勿論付き合うよ。ツキナの為だからね」
「やったぁ。すぐり君ありがとう!」
素敵な笑顔、頂きました。
何度も言うけど、ツキナの為だからね。
俺の労力くらい、喜んで貸すよ。
…しかし。
「令月君も、明日手伝ってくれる?」
「僕?僕はどうしよう。明日の気分で決め、いたたたたた」
ぐりぐりぐり、と『八千代』の足を踏みつけた。
ちょっと君、ツキナに何言おうとしてんのかな?
今のは聞かなかったことにするよ。
「『八千代』も手伝ってくれるって、ツキナ」
ツキナの申し出だもんね。喜んで受けるに決まってるよね〜。
「ほんと?良かった〜!二人が手伝ってくれたら、百人力どころか、二百人力だよ!」
それは良かった。
俺はツキナの笑顔を守り通したよ。さすが。
そんな訳で、明日も補充作業の為に駆り出されることが決定した。
「ホウキはある…バケツと…モップ」
「うん」
「すぐり君、雑巾は5枚ある?」
「あるよ。でも…一枚はボロボロだね」
「じゃ、これも後で補充しよっか」
一時間足らずで、ツキナは素に戻った。
疲れたか?疲れたのか?
まー、仕方ない。
校内全ての掃除用具入れの点検。これは思った以上の重労働だ。
美化委員一人では、とてもじゃないが荷が余る。
俺と『八千代』が手伝ってるから、まだマシだけど。
これ、手伝ってくれる人がいなかったら、途中で投げ出したくなるだろーね。
絶対一日仕事じゃ済まないし。
でも、さすが三人がかりでやると、効率が良い。
点検は順調に進み、この日のうちに現在六年生の教室を点検し終わった。
もしかして、これで終わりなんじゃない?
いやー、長かった。
良かった。下校時刻までは、まだ少し時間が…。
…と、思ったのも束の間だった。
「それじゃ、次は…稽古場に行こう」
ツキナはそう言った。
何?稽古場だって?
「まだあるの?掃除用具入れ…」
「うん。この後稽古場を見て、玄関と、職員室と、あと実習室と…」
わー。まだまだあるー。
気が遠くなる作業だよ。
「それに点検が終わったら、不足してる掃除用具を補充しないといけないし…」
わー。そうだったー。
目眩がする作業だよ。
「それ…もう、今日中には終わらないね」
「うーん。明日も手伝ってくれる?すぐり君」
「俺は勿論付き合うよ。ツキナの為だからね」
「やったぁ。すぐり君ありがとう!」
素敵な笑顔、頂きました。
何度も言うけど、ツキナの為だからね。
俺の労力くらい、喜んで貸すよ。
…しかし。
「令月君も、明日手伝ってくれる?」
「僕?僕はどうしよう。明日の気分で決め、いたたたたた」
ぐりぐりぐり、と『八千代』の足を踏みつけた。
ちょっと君、ツキナに何言おうとしてんのかな?
今のは聞かなかったことにするよ。
「『八千代』も手伝ってくれるって、ツキナ」
ツキナの申し出だもんね。喜んで受けるに決まってるよね〜。
「ほんと?良かった〜!二人が手伝ってくれたら、百人力どころか、二百人力だよ!」
それは良かった。
俺はツキナの笑顔を守り通したよ。さすが。
そんな訳で、明日も補充作業の為に駆り出されることが決定した。