神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
また、いつものパターンかよ。
「こちらからは何も出来ないんだから、こちらは堂々と、座して時を待てばよろしい」
「…お前は肝が据わってるな」
「伊達に何度も死んでませんからね」
そうでした。
…はぁ…分かったよ。
正直、ティーパーティーなんて気分じゃないが…。
悶々鬱々としてるよりは、例え虚勢でも、楽しく騒いでいた方が良いよな…。
だからって、チョコ菓子の暴飲暴食はどうかと思うけど…。
どうするんだよ、このでっかいケーキ…。巨人用か?
絶対食べ切れない…と思うが、余れば余ったで、シルナは生徒に配るからな…。
何だかんだ、大量に用意した菓子が余って捨てる、という事態にはならないのだ。
食べ物は大切にするタイプ。
ま、当たり前だがな。
「さささ、羽久もどーぞ。おっきく切ってあげたからね、好きなだけ食べて!」
「…どうも…」
大振りにカットされたチョコケーキを、シルナに手渡された。
でけーよ。
しかし、シルナの更に乗っているチョコケーキは、もっと大きかった。
…よくもまぁあんなに食べられるもんだ…。
太るぞ。
デブ学院長、再び。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がするけど、ケーキが美味しいから良いや…」
「そうか」
単純な奴だな、お前は。
…と、思いながらケーキを食べていたところに。
「失礼しますよ、学院長。今日の書類、」
「あ、イレースちゃんいらっしゃい!良いところに!」
学院に届いた郵便物を手に、イレースが学院長室にやって来たが。
イレースは、部屋の中の惨状(チョコまみれ)を見つめ。
「…失礼します」
開きかけた扉を閉じて、そのまま退室。
逃げた。イレースが逃げたぞ。
戦略的撤退だ。
そして、賢明な判断でもある。
しかし。
「ちょ、イレースちゃん!イレースちゃん待って!チョコケーキ、ケーキ食べてって!」
学院長室から出ていったイレースを、シルナが追いかけに行った。
…あーあ…。
…結局、シルナに追いかけられたイレースは、シルナのチョコレート攻撃から逃れることが出来ず。
渋々ながら、シルナ主催のチョコレートティーパーティーのお客様として、ご招待されたのだった。
ようこそ。
折角だ。教師陣全員揃ってチョコレートの生贄になろうぜ。
死なば諸共、って奴だな。
イレースは御免かもしれないが。
「こちらからは何も出来ないんだから、こちらは堂々と、座して時を待てばよろしい」
「…お前は肝が据わってるな」
「伊達に何度も死んでませんからね」
そうでした。
…はぁ…分かったよ。
正直、ティーパーティーなんて気分じゃないが…。
悶々鬱々としてるよりは、例え虚勢でも、楽しく騒いでいた方が良いよな…。
だからって、チョコ菓子の暴飲暴食はどうかと思うけど…。
どうするんだよ、このでっかいケーキ…。巨人用か?
絶対食べ切れない…と思うが、余れば余ったで、シルナは生徒に配るからな…。
何だかんだ、大量に用意した菓子が余って捨てる、という事態にはならないのだ。
食べ物は大切にするタイプ。
ま、当たり前だがな。
「さささ、羽久もどーぞ。おっきく切ってあげたからね、好きなだけ食べて!」
「…どうも…」
大振りにカットされたチョコケーキを、シルナに手渡された。
でけーよ。
しかし、シルナの更に乗っているチョコケーキは、もっと大きかった。
…よくもまぁあんなに食べられるもんだ…。
太るぞ。
デブ学院長、再び。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がするけど、ケーキが美味しいから良いや…」
「そうか」
単純な奴だな、お前は。
…と、思いながらケーキを食べていたところに。
「失礼しますよ、学院長。今日の書類、」
「あ、イレースちゃんいらっしゃい!良いところに!」
学院に届いた郵便物を手に、イレースが学院長室にやって来たが。
イレースは、部屋の中の惨状(チョコまみれ)を見つめ。
「…失礼します」
開きかけた扉を閉じて、そのまま退室。
逃げた。イレースが逃げたぞ。
戦略的撤退だ。
そして、賢明な判断でもある。
しかし。
「ちょ、イレースちゃん!イレースちゃん待って!チョコケーキ、ケーキ食べてって!」
学院長室から出ていったイレースを、シルナが追いかけに行った。
…あーあ…。
…結局、シルナに追いかけられたイレースは、シルナのチョコレート攻撃から逃れることが出来ず。
渋々ながら、シルナ主催のチョコレートティーパーティーのお客様として、ご招待されたのだった。
ようこそ。
折角だ。教師陣全員揃ってチョコレートの生贄になろうぜ。
死なば諸共、って奴だな。
イレースは御免かもしれないが。