神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
XIV
―――――――…一方、こちらは。



僕は『八千歳』と共に、「白ウサギの世界」にいた。

「白ウサギの世界」と言うからには、白ウサギを取っ捕まえて、丸焼きにして食べる世界なんだろう、と思っていたのだが…。




「…ねぇ、『八千歳』」

「んー?」

「何か書いてあるよ」

「そーだね」

僕と『八千歳』は、二人で…川の前に立っていた。






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