神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「書かれてあることに従え」と言われても、何て書いてあるのか分からないので。
結局、自分達で何とかするしかない。
指示に従わなきゃ、招待状をもらえないのだとしたら…僕達がこの指示を読めないというのは、致命的な気がするが。
しょうがないよね。読めないんだから。
それ以外の方法で、元の世界に戻る方法を考えよう。
…え?そんなのあるのかって?
分からないけど、『八千歳』と一緒だから、何とかなりそうな気がする。
一人だったら、ちょっと不安になりそうだけど。
『八千歳』と一緒だからね。
『終日組』の暗殺者集団が攻めてきても、特に不安はない。
向かうところ敵なし、って奴だ。
多分、『八千歳』も同じ気持ちなんだろう。
指示が読めないという、なかなかの危機に瀕してもなお…けろっとしていた。
まぁ、何とかなるだろう。多分。
焦るにはまだ早いってね。
「どうしたら良いのか分からないけど…。とりあえず、周囲の散策してみようか」
「そーだね。何か見つかるかも」
まずは、この「白ウサギの世界」を知るところから始めよう。
何か、面白いものが見つかるかも。
…既に、目の前の川の色が面白い。
この水って、飲めるのかな。飲んだら危なそうな色だけど。
「川の水もそうだけど…空も、変な色だね」
「うん。黄緑色の空なんて初めて見たよ」
「雲も紫色だしね」
黄緑色の空。紫色の雲。そして虹色の川。
変な世界に迷い込んでしまったものだ。
「見て、あそこに咲いてる花」
「うわ。何あれ…トランプ模様のチューリップ?」
「あんな花があるの?」
「俺は見たことない。ツキナが見たら、喜ぶかもなー」
あれも、この世界特有の植物なのかな。
「変な世界だなー。面白いけど。俺達ここで何すれば…」
僕と『八千歳』は、同時に足を止めた。
川の向こうに、白いウサギがたたたっ、と走っていくのが見えた。
…あのウサギって、もしや。
同じことを考えた僕と『八千歳』は、すぐさま行動に移した。
僕は力魔法で助走をつけ、一気に川を飛び越え。
『八千歳』は透明な糸を足場代わりに、ほとんど同時に川を飛び越えた。
…これでも、スピードには自信があるつもりだ。
僕と『八千歳』が本気になって追えば、捕まえられないものはないはずだった。
…しかし。
結局、自分達で何とかするしかない。
指示に従わなきゃ、招待状をもらえないのだとしたら…僕達がこの指示を読めないというのは、致命的な気がするが。
しょうがないよね。読めないんだから。
それ以外の方法で、元の世界に戻る方法を考えよう。
…え?そんなのあるのかって?
分からないけど、『八千歳』と一緒だから、何とかなりそうな気がする。
一人だったら、ちょっと不安になりそうだけど。
『八千歳』と一緒だからね。
『終日組』の暗殺者集団が攻めてきても、特に不安はない。
向かうところ敵なし、って奴だ。
多分、『八千歳』も同じ気持ちなんだろう。
指示が読めないという、なかなかの危機に瀕してもなお…けろっとしていた。
まぁ、何とかなるだろう。多分。
焦るにはまだ早いってね。
「どうしたら良いのか分からないけど…。とりあえず、周囲の散策してみようか」
「そーだね。何か見つかるかも」
まずは、この「白ウサギの世界」を知るところから始めよう。
何か、面白いものが見つかるかも。
…既に、目の前の川の色が面白い。
この水って、飲めるのかな。飲んだら危なそうな色だけど。
「川の水もそうだけど…空も、変な色だね」
「うん。黄緑色の空なんて初めて見たよ」
「雲も紫色だしね」
黄緑色の空。紫色の雲。そして虹色の川。
変な世界に迷い込んでしまったものだ。
「見て、あそこに咲いてる花」
「うわ。何あれ…トランプ模様のチューリップ?」
「あんな花があるの?」
「俺は見たことない。ツキナが見たら、喜ぶかもなー」
あれも、この世界特有の植物なのかな。
「変な世界だなー。面白いけど。俺達ここで何すれば…」
僕と『八千歳』は、同時に足を止めた。
川の向こうに、白いウサギがたたたっ、と走っていくのが見えた。
…あのウサギって、もしや。
同じことを考えた僕と『八千歳』は、すぐさま行動に移した。
僕は力魔法で助走をつけ、一気に川を飛び越え。
『八千歳』は透明な糸を足場代わりに、ほとんど同時に川を飛び越えた。
…これでも、スピードには自信があるつもりだ。
僕と『八千歳』が本気になって追えば、捕まえられないものはないはずだった。
…しかし。