神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「この調子で、あと二人の侵入者も始末してくれる。ふん。『裏幹部』だか何だか知らないが、大したことな…え?」
蹲った僕を蹴っ飛ばそうとした足を、ガシッ、と掴んで止めた。
…死体蹴りとは、良い趣味をしている。
しかし、間違えないで欲しい。
僕は死体ではない。
秘密兵器…このレーザー光線で、心臓を貫かれようと。
マシンガンで蜂の巣にされようと。
僕が死体になることは、有り得ないのだから。
「やれやれ、全く」
「ひっ…!い、生きて…!?」
えぇ、生きてますよ僕は。
死のうと思っても、なかなか死ねないもので。
「な…!こ、殺しても死なないなんて…こいつは化け物か…!?」
御名答。
殺しても死なないんだから、僕は化け物ですよ。
この場にいる一同、驚愕と恐怖に青ざめているところ、悪いんですけど。
「済みませんね。…死んでもらえます?」
風魔法の刃が、武器庫の中を埋め尽くした。
武器庫の中に集まっていた全ての『M.T.S社』の構成員が、風魔法の刃に切り裂かれた。
申し訳ありませんね。
でも、レーザー兵器で先に「分からん殺し」されたのは、僕の方なんで。
そのお返しですよ。
「…ふぅ、片付きましたね」
…あ。
風魔法で、レーザー兵器ごと破壊しちゃった。
これ、残しておいた方が良かっただろうか。
うっかり、勢い余って破壊してしまった。
まぁ良いか。そういうこともある。
いすまれにしても、秘密兵器の存在を明らかにすることは出来た。
これで良しとしよう。
「…ん?」
武器庫を後にしようとして、僕はふと、武器庫の棚の奥に、青い封筒のようなものを見つけた。
およそ、武器庫には似合わない明るい色だが。
これって、もしかして…。
「…これが…お茶会の招待状、ですか」
ポジションを演じるのに集中して、招待状の捜索は後回しにしていたが。
案外、あっさりと見つかったものだ。
と言うか…ポジションを演じていたら、自然に見つかるように「設定」されていたようだ。
意外と親切設計じゃないですか。
まぁ、あくまでこれは前哨戦。
本番は、この後待ち受けているであろうアリスのお茶会だ。
「…楽しみですね」
お茶会への切符は、無事に手に入れた。
あとは…本番のお茶会に臨むだけだ。
蹲った僕を蹴っ飛ばそうとした足を、ガシッ、と掴んで止めた。
…死体蹴りとは、良い趣味をしている。
しかし、間違えないで欲しい。
僕は死体ではない。
秘密兵器…このレーザー光線で、心臓を貫かれようと。
マシンガンで蜂の巣にされようと。
僕が死体になることは、有り得ないのだから。
「やれやれ、全く」
「ひっ…!い、生きて…!?」
えぇ、生きてますよ僕は。
死のうと思っても、なかなか死ねないもので。
「な…!こ、殺しても死なないなんて…こいつは化け物か…!?」
御名答。
殺しても死なないんだから、僕は化け物ですよ。
この場にいる一同、驚愕と恐怖に青ざめているところ、悪いんですけど。
「済みませんね。…死んでもらえます?」
風魔法の刃が、武器庫の中を埋め尽くした。
武器庫の中に集まっていた全ての『M.T.S社』の構成員が、風魔法の刃に切り裂かれた。
申し訳ありませんね。
でも、レーザー兵器で先に「分からん殺し」されたのは、僕の方なんで。
そのお返しですよ。
「…ふぅ、片付きましたね」
…あ。
風魔法で、レーザー兵器ごと破壊しちゃった。
これ、残しておいた方が良かっただろうか。
うっかり、勢い余って破壊してしまった。
まぁ良いか。そういうこともある。
いすまれにしても、秘密兵器の存在を明らかにすることは出来た。
これで良しとしよう。
「…ん?」
武器庫を後にしようとして、僕はふと、武器庫の棚の奥に、青い封筒のようなものを見つけた。
およそ、武器庫には似合わない明るい色だが。
これって、もしかして…。
「…これが…お茶会の招待状、ですか」
ポジションを演じるのに集中して、招待状の捜索は後回しにしていたが。
案外、あっさりと見つかったものだ。
と言うか…ポジションを演じていたら、自然に見つかるように「設定」されていたようだ。
意外と親切設計じゃないですか。
まぁ、あくまでこれは前哨戦。
本番は、この後待ち受けているであろうアリスのお茶会だ。
「…楽しみですね」
お茶会への切符は、無事に手に入れた。
あとは…本番のお茶会に臨むだけだ。