神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
ジュリス外伝
――――――…ある日の夜のことだった。








「ジュリスー、眠い」

「…」

相変わらず、ノックもせずに人の部屋に押しかけてきたのは。

言うまでもないが、奴である。

俺は内心溜め息を噛み殺しながら、くるりと振り向いた。

そこには、俺の予想通りの人物がいた。

「ベリクリーデ…」

「やぁ」

やぁ、じゃねぇんだよ。全く。






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