神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
…と、いう話を。
時間をかけて、長々とここまで語ってきたんだが…。
俺にそんな話をするようにせがんできた、当のベリクリーデは。
「…zzz…」
「…」
ぐっすりと、夢の中。
…失礼過ぎないか?
お前だろ?先に「聞きたい」って言ったの。
そりゃ俺だって、長々と昔話して悪かったけどさ。
だからって、寝るか?話の途中で。
俺の、ただの独り言みたいじゃん。
ちなみにこいつ、半分も聞いてなかったからな。
俺がユリヴェーナと共に、初めて秘境の村に入った…って話をしている辺りで、既に寝てた。
それなのに最後まで話すなんて、俺はなんてお人好しなんだ。
話の途中で何度か馬鹿馬鹿しくなって、中断しようかと思ったんだが。
もしかしたら目ぇ覚ますかもしれないから、一応最後まで喋ってみた。
が、やっぱりやめておけば良かった。
俺の昔話を子守唄代わりに、熟睡していらっしゃる。
まぁ別に良いけどさ。
こんな昔話、誰の為にもならないんだから。
せめて、ベリクリーデの子守唄代わりになったんたら、役に立ったと思おう。
「あのな、ベリクリーデ。寝るのは良いが、自分の部屋で。自分の部屋に帰ってから寝…」
「…ほぇ?」
「あ、起きた」
今起きんのかい。
ベリクリーデはぽやんとした寝惚け顔で、こちらを見つめた。
…ほんと間抜けな顔だよ。
「…?ジュリス、お話終わった?」
「…終わったよ」
「そっかー」
聞いてたのか?
寝てたようにしか見えないが。
「じゃあ、もう夜も遅いし、寝よっか」
何が「じゃあ」なんだ?
長話をしてしまったせいで、時刻は既に深夜12時。
俺も、そろそろ眠くなってきたところだが…。
「ふー、抱き枕欲しいなー」
そう言って、ベリクリーデは俺のベッドに、ぽふっ、と横たわった。
「おい。何でここで寝るんだよ」
自分の部屋に帰ってから寝ろと、何度言ったら…。
「ジュリス、今度抱き枕が欲しいな。お肉の…」
「肉…!?そんなのあるのか…?」
「…zzz…」
…寝てるし。
お前、抱き枕なんて要らないじゃん。
「…はぁ、やれやれ…」
…全く困ったもんだ。ベリクリーデには…。
何だって、俺がこいつの面倒を見なきゃならないんだか…。
…って、言っても今更なんだけど…。
時間をかけて、長々とここまで語ってきたんだが…。
俺にそんな話をするようにせがんできた、当のベリクリーデは。
「…zzz…」
「…」
ぐっすりと、夢の中。
…失礼過ぎないか?
お前だろ?先に「聞きたい」って言ったの。
そりゃ俺だって、長々と昔話して悪かったけどさ。
だからって、寝るか?話の途中で。
俺の、ただの独り言みたいじゃん。
ちなみにこいつ、半分も聞いてなかったからな。
俺がユリヴェーナと共に、初めて秘境の村に入った…って話をしている辺りで、既に寝てた。
それなのに最後まで話すなんて、俺はなんてお人好しなんだ。
話の途中で何度か馬鹿馬鹿しくなって、中断しようかと思ったんだが。
もしかしたら目ぇ覚ますかもしれないから、一応最後まで喋ってみた。
が、やっぱりやめておけば良かった。
俺の昔話を子守唄代わりに、熟睡していらっしゃる。
まぁ別に良いけどさ。
こんな昔話、誰の為にもならないんだから。
せめて、ベリクリーデの子守唄代わりになったんたら、役に立ったと思おう。
「あのな、ベリクリーデ。寝るのは良いが、自分の部屋で。自分の部屋に帰ってから寝…」
「…ほぇ?」
「あ、起きた」
今起きんのかい。
ベリクリーデはぽやんとした寝惚け顔で、こちらを見つめた。
…ほんと間抜けな顔だよ。
「…?ジュリス、お話終わった?」
「…終わったよ」
「そっかー」
聞いてたのか?
寝てたようにしか見えないが。
「じゃあ、もう夜も遅いし、寝よっか」
何が「じゃあ」なんだ?
長話をしてしまったせいで、時刻は既に深夜12時。
俺も、そろそろ眠くなってきたところだが…。
「ふー、抱き枕欲しいなー」
そう言って、ベリクリーデは俺のベッドに、ぽふっ、と横たわった。
「おい。何でここで寝るんだよ」
自分の部屋に帰ってから寝ろと、何度言ったら…。
「ジュリス、今度抱き枕が欲しいな。お肉の…」
「肉…!?そんなのあるのか…?」
「…zzz…」
…寝てるし。
お前、抱き枕なんて要らないじゃん。
「…はぁ、やれやれ…」
…全く困ったもんだ。ベリクリーデには…。
何だって、俺がこいつの面倒を見なきゃならないんだか…。
…って、言っても今更なんだけど…。