神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
――――――…こちらは、イーニシュフェルト魔導学院園芸部。
「すくすく育て〜♪お花さん、お野菜さんよ〜♪す〜くすく〜♪そだ〜て〜♪」
園芸部部長のツキナは、今日もご機嫌で、じょうろを片手に畑の作物に水をやっていた。
適当に作った歌が、こんなに可愛らしく感じるとは。
ちょっと音痴な気がしなくもないけど、かわいーからいーや。
かわいーから許されることって、あるよね。
で、そんなツキナに付き従って、俺は何をやっているのかと言うと。
「隊員その1!お水!」
「はいはい、こっちね」
俺は、空っぽになったバケツを下げ。
水がいっぱいに詰まった新しいバケツを、ツキナの前に置いた。
ツキナはしゃがみ込んで、そのバケツから水を汲んでいた。
俺の役目は荷物持ちならぬ、水持ちである。
ツキナの後ろをノコノコついていって、水の入ったバケツを渡すのが役目。
地味でしょ?
でも、合法的にツキナの傍にいられるから、俺は満足だよ。
そして、園芸部の畑にはもう一人。
「汲んできたよ」
「うむ、よくやった隊員その2!」
隊員その2として、なんか最近、園芸部の部員としてカウントされつつある『八千代』である。
君、放課後学習会はもういーの?
最近、毎日部活に『八千代』が来るようになった。
お陰で、俺のツキナと二人っきりの部活動が邪魔されてるんだけど。
まぁいーよ。『八千代』だからね。
元々、園芸部にはナジュせんせーがたまに来たりして、いつもツキナと二人っきりって訳じゃなかったし。
それに、『八千代』はとんでもない朴念仁だからね。
ツキナの可愛さも、全く理解してないみたいだし。
これでもし、『八千代』がツキナに色目を使い始めるようなことになったら…。
…そのときは、校舎内で大乱闘が始まると思う。
そうならないことを祈るばかりだよ。
ま、今のところは全然大丈夫っぽいから、安心して三人で部活動してる。
部員が増えて、ツキナは嬉しそーだしね。
しかも『八千代』は、力仕事を頼んでも、嫌な顔一つせず。
ついでに汗の一粒もかくことなく、平然とこなすし。
園芸部としては良い戦力になっている。
そこで、だろうか。
「今度季節が変わったら、畑を拡張して、新しい野菜を植えたいね!」
と、ツキナは言い出し始めた。
段々、園芸部のテリトリーが広まっていくなぁ。
これはもう、グラウンドが全部園芸部の畑になる日も近いね。
「すくすく育て〜♪お花さん、お野菜さんよ〜♪す〜くすく〜♪そだ〜て〜♪」
園芸部部長のツキナは、今日もご機嫌で、じょうろを片手に畑の作物に水をやっていた。
適当に作った歌が、こんなに可愛らしく感じるとは。
ちょっと音痴な気がしなくもないけど、かわいーからいーや。
かわいーから許されることって、あるよね。
で、そんなツキナに付き従って、俺は何をやっているのかと言うと。
「隊員その1!お水!」
「はいはい、こっちね」
俺は、空っぽになったバケツを下げ。
水がいっぱいに詰まった新しいバケツを、ツキナの前に置いた。
ツキナはしゃがみ込んで、そのバケツから水を汲んでいた。
俺の役目は荷物持ちならぬ、水持ちである。
ツキナの後ろをノコノコついていって、水の入ったバケツを渡すのが役目。
地味でしょ?
でも、合法的にツキナの傍にいられるから、俺は満足だよ。
そして、園芸部の畑にはもう一人。
「汲んできたよ」
「うむ、よくやった隊員その2!」
隊員その2として、なんか最近、園芸部の部員としてカウントされつつある『八千代』である。
君、放課後学習会はもういーの?
最近、毎日部活に『八千代』が来るようになった。
お陰で、俺のツキナと二人っきりの部活動が邪魔されてるんだけど。
まぁいーよ。『八千代』だからね。
元々、園芸部にはナジュせんせーがたまに来たりして、いつもツキナと二人っきりって訳じゃなかったし。
それに、『八千代』はとんでもない朴念仁だからね。
ツキナの可愛さも、全く理解してないみたいだし。
これでもし、『八千代』がツキナに色目を使い始めるようなことになったら…。
…そのときは、校舎内で大乱闘が始まると思う。
そうならないことを祈るばかりだよ。
ま、今のところは全然大丈夫っぽいから、安心して三人で部活動してる。
部員が増えて、ツキナは嬉しそーだしね。
しかも『八千代』は、力仕事を頼んでも、嫌な顔一つせず。
ついでに汗の一粒もかくことなく、平然とこなすし。
園芸部としては良い戦力になっている。
そこで、だろうか。
「今度季節が変わったら、畑を拡張して、新しい野菜を植えたいね!」
と、ツキナは言い出し始めた。
段々、園芸部のテリトリーが広まっていくなぁ。
これはもう、グラウンドが全部園芸部の畑になる日も近いね。