あなたに好きと言えるまで

まだ、信じられない、、
君嶋くん、、本当ですか、

「本当に私でいいの?」

「君じゃなきゃだめなんだ、僕を見て」


もう涙で霞んで何も見えないよ、、
ゆっくり顔を上げた私の濡れた頬を、もう一度指先で拭うと、

「目を瞑って」

う、嘘だ、、
前にも同じことがあった?

私が目を閉じる前に腰に回された彼の左手が力強く私の身体を引き寄せ、右手がこめかみに添えられた時には、もう彼の唇は触れていた、

えっ、、ほっぺ?

私の妄想は中途半端に正夢だった、、みたい。

力が抜けて、私は彼の腕に身体を預けていた。

もう死んでもいいと思えるぐらいの幸せな一時、
やっと、私は彼のものになれた、、
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