あなたに好きと言えるまで
やっぱり他の人からもそう見えるんだ、女の子が話しかけると視線を逸せて恥ずかしそうに受け答えする姿が私には可愛くも見える、私の方からちょっかいを出したくなるくらいだ。
「美幸も、あまり得意じゃないでしょ」
「わたしは、、」と言いかけて考えてしまう、どうなのだろう、内気な性格は確かだ、でも別に男の子に特に過剰な意識はないと思う。普通に話せるし、ふざけて笑い合う事も厭わない。
「私は別に男の子にアレルギーは無いよ」
「でも恋愛経験は少ないでしょ」
「何でわかるの?」
それを言われたら何も言い返せない、小中学時代気になる男の子はいたけど付き合うまでは経験していないし、それが初恋だったのかも今となっては分からない。だから次に好きになった人が初恋なのだと勝手に思い込んでいた。
「きっとお似合いだよ、告白してみる?」
「まだ、、好きとかじゃないよ、気になるだけだから」
「それが恋なんだよ、そのうち寝ても醒めても彼の事が頭から離れなくなるからね、まぁ、いつでも言って応援するからさ」
寝ても醒めてもって、私はそこまで男の子を好きになれるんだろうか、経験したことのない私にとっては未知の世界だった。