激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜



 そして、夕食をたべお風呂に入りダイニングでくつろいでいると穂貴さんに寝るお誘いを受けて寝室に入った。


「美宙ちゃん、そろそろ寝ようか。明日も作業をするし」

「はい……あの、穂貴さんっ」


 今、まずは子供のことを相談しないと。お母様から言われたことは伏せた上で……言わないと。


「どうしたの?」

「穂貴さん。お願いが、あって」

「ん? 珍しいね、美宙ちゃんがお願いなんて」


 確かに、お願いなんてしたことない。だけどこれは勇気を出さなきゃ……だって、これは私が言い出さなきゃいけないことだと思うから。



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