白杖くんは、恋を知った
僕の顔に熱が集まってくる。どうしよう、行きたくても今、星来さんの方に行けない。あの友達らしき人たちがどこかへ行くまでは無理だ。そう思っていると、星来さんの友達が口々に言う。
「星来とデートする男の子ってさ、目が見えないんでしょ?私、一回見たことあるよ。白くて長い杖使ってる子でしょ?なんか、可哀想だよね〜。目が見えないってことはさ、一緒に楽しむもの少ないじゃん。映画も無理だし、イルミネーションとか、お花見もできないわけじゃん」
「私も見たことある!なんか、星来に手作りっぽいお菓子渡してたよね?星来、あんたよく他人の手作りしたもの食べれるね?私だったら無理だわ〜。そもそも料理ならともかく、パティシエじゃない男がお菓子作りとか、引くわ〜」
「星来があの男の子と仲良くしてるのって、あれでしょ?内申点上げたいんでしょ?ああいう人と一緒にいると、「優しい人なんだな」とか「親切な人なんだな」って思ってもらえて、面接の時とか有利だもんね」
「星来とデートする男の子ってさ、目が見えないんでしょ?私、一回見たことあるよ。白くて長い杖使ってる子でしょ?なんか、可哀想だよね〜。目が見えないってことはさ、一緒に楽しむもの少ないじゃん。映画も無理だし、イルミネーションとか、お花見もできないわけじゃん」
「私も見たことある!なんか、星来に手作りっぽいお菓子渡してたよね?星来、あんたよく他人の手作りしたもの食べれるね?私だったら無理だわ〜。そもそも料理ならともかく、パティシエじゃない男がお菓子作りとか、引くわ〜」
「星来があの男の子と仲良くしてるのって、あれでしょ?内申点上げたいんでしょ?ああいう人と一緒にいると、「優しい人なんだな」とか「親切な人なんだな」って思ってもらえて、面接の時とか有利だもんね」