白杖くんは、恋を知った
「今日は、どこかへ出掛けたりするの?」
「う〜ん、今のところはないかな。友達に渡すお菓子作りでもしようかなって思ってる」
僕がそう返すと、お姉ちゃんは「そっか」と言った後、また朝ご飯を食べ始める。僕はぼんやりとしか見えないから、人の顔色とかはわからない。でも、多分ホッとしてるのかなと思う。目が不自由だと、色々と危険なことがあるってわかっているから。
朝ご飯を食べ終えた後、僕が片付けをして、お姉ちゃんは身支度を整えて大学へ行ってしまった。一人になった家はシンとしていて、少し寂しい。
「さて、やりますか!」
そんな寂しさを誤魔化すように、僕はキッチンでお菓子を作り始めた。
「できた!」
お昼が近くなった頃、オーブンがチンと音を立て、クッキーが焼き上がった。椅子に座って焼き上がるのを待っていた僕は、すぐにキッチンへ行く。
今日は休みだったから、張り切って普通の型抜きクッキーじゃなくて、キャンディーの入ったクッキーを作ってみたんだけど……。
「ちょっと作ったの、多かったかな……」
「う〜ん、今のところはないかな。友達に渡すお菓子作りでもしようかなって思ってる」
僕がそう返すと、お姉ちゃんは「そっか」と言った後、また朝ご飯を食べ始める。僕はぼんやりとしか見えないから、人の顔色とかはわからない。でも、多分ホッとしてるのかなと思う。目が不自由だと、色々と危険なことがあるってわかっているから。
朝ご飯を食べ終えた後、僕が片付けをして、お姉ちゃんは身支度を整えて大学へ行ってしまった。一人になった家はシンとしていて、少し寂しい。
「さて、やりますか!」
そんな寂しさを誤魔化すように、僕はキッチンでお菓子を作り始めた。
「できた!」
お昼が近くなった頃、オーブンがチンと音を立て、クッキーが焼き上がった。椅子に座って焼き上がるのを待っていた僕は、すぐにキッチンへ行く。
今日は休みだったから、張り切って普通の型抜きクッキーじゃなくて、キャンディーの入ったクッキーを作ってみたんだけど……。
「ちょっと作ったの、多かったかな……」