38年前に別れた君に伝えたいこと
お気に入りの作家の新刊も出てないし。
ハードカバーならあるけど、私には高くて手が出ないんだよね。単行本になるまで我慢するしかない。
なかなか読みたい本が見つからなかった、
ひと周りして店の入り口付近に、
話題の図書のコーナーがあるのに気づいた。
ここはまだ見てなかった、、
最近話題の本が15〜20冊程度、平積みされて並べられている。
その中の一冊のタイトルが目に止まった。
なになに、
【38年前に別れた君に伝えたいこと】
いったいどんな本なんだろ。
本のタイトルとしては変わっている。
最近は難しい言葉のタイトルが多い、タイトルを見て内容を想像してもまず当たらない。
タイトルが重要なのは分かるけど凝り過ぎだよね。
この本は、タイトルからして私小説かな、
う〜ん、自伝かもしれないね。
38年前だと、、私は大学三年生か、
作者は私と同年代なんだろうか、
帯には〈あなたには、青春時代の忘れられない大切な人はいますか?その人にもう一度会いたい、何か伝えたいと思ったことはありませんか?〉って書いてあった。
青春時代かー、もう40年も昔だ、
私も大好きだった彼に、もし会うことができるならもう一度会ってみたいな。
彼は今、何処で、何をしてるんだろう。
裏表紙を見ると、何処にいるのか分からない38年前に別れた彼女に、伝えたい事があってこの小説を書いたとあるけど、よく意味が分からなかった。
小説を書くとどうして彼女に伝わるの?
その彼女が読んでくれないと伝わらないし。
読んでも普通は自分の事だと思わないよね。
そりゃあベストセラーにでもなれば、普段本を読まない人でも読んでみよかなってなるけど、そんなの一年に数える程しかないし。
でも何故か、この本が気になった。