38年前に別れた君に伝えたいこと
老いた2人は、互いを支えながらゆっくりと歩く
繋いだ手に力を込めて、彼女を見失わぬよう、この手を二度と離すまい
「圭くん、恋と愛の話憶えてる?」
「"愛してる"の話じゃなくて?」
「うん、その後」
彼女の突然の問いかけに、
古い記憶を手繰り寄せ、あの時の彼女の言葉を思い出してみた
男女の理想は、恋に始まって、
やがてそれが愛に変わる、
精神的にも肉体的にも結びついて愛が深まる、
更に年月を重ねた二人は究極の愛を手に入れる。
"互いを支え合うように手を繋ぐ老夫婦だよね"
「美幸ちゃん、今がそうなの?」
「うん、きっと、、」
僕たちは究極の愛を手にした、、