38年前に別れた君に伝えたいこと

老いた2人は、互いを支えながらゆっくりと歩く


繋いだ手に力を込めて、彼女を見失わぬよう、この手を二度と離すまい



「圭くん、恋と愛の話憶えてる?」

「"愛してる"の話じゃなくて?」

「うん、その後」

彼女の突然の問いかけに、
古い記憶を手繰り寄せ、あの時の彼女の言葉を思い出してみた


男女の理想は、恋に始まって、

やがてそれが愛に変わる、


精神的にも肉体的にも結びついて愛が深まる、



更に年月を重ねた二人は究極の愛を手に入れる。




 "互いを支え合うように手を繋ぐ老夫婦だよね"


「美幸ちゃん、今がそうなの?」

「うん、きっと、、」





僕たちは究極の愛を手にした、、
< 98 / 118 >

この作品をシェア

pagetop