再会から始まる両片思い〜救命士の彼は彼女の心をつかまえたい〜
紗衣ちゃんとの日勤を無事に終えるとロッカーで軽くメイクを直した。
流石に仕事のままだと崩れすぎている、そう思って直した程度だが紗衣ちゃんに会ったら驚かれた。
「のどかさん、めっちゃ美人になってる」
「え?」
「いえ、いつも美人なんです。でも今日は少し華やかなのかな。いやーん。羨ましい」
夜勤の日は確かにあまりメイクはしていないがノーメイクではないし、今日だってあまり変わらないはず。直した程度なんだもの。それよりも白いニットにスカートを履いている紗衣ちゃんの方がよっぽどか可愛い。
「紗衣ちゃんの方が可愛いよ?」
私が頭をかしげて言うと彼女は首を振っていた。
「のどかさん! もともとすごく美人なんですからいつものメイクは勿体無いです。もっとしてもいいくらいですよ」
チークを入れ、リップを直したくらいなのにそんなに変わるのかしら?
確かに黒のストレートな髪型と切長の目元は純日本人を思わせるような顔だと思う。紗衣ちゃんのように丸顔でエクボができる顔を羨ましくも思う。私はどちらかというと冷たく見えるらしく、なかなか打ち解けてもらえないこともままある。
チークを入れると優しい雰囲気に見えるのかな、なんて呑気に思っていた。
「さ、行きましょう!」
私の腕を引くようにロッカーを後にした。
流石に仕事のままだと崩れすぎている、そう思って直した程度だが紗衣ちゃんに会ったら驚かれた。
「のどかさん、めっちゃ美人になってる」
「え?」
「いえ、いつも美人なんです。でも今日は少し華やかなのかな。いやーん。羨ましい」
夜勤の日は確かにあまりメイクはしていないがノーメイクではないし、今日だってあまり変わらないはず。直した程度なんだもの。それよりも白いニットにスカートを履いている紗衣ちゃんの方がよっぽどか可愛い。
「紗衣ちゃんの方が可愛いよ?」
私が頭をかしげて言うと彼女は首を振っていた。
「のどかさん! もともとすごく美人なんですからいつものメイクは勿体無いです。もっとしてもいいくらいですよ」
チークを入れ、リップを直したくらいなのにそんなに変わるのかしら?
確かに黒のストレートな髪型と切長の目元は純日本人を思わせるような顔だと思う。紗衣ちゃんのように丸顔でエクボができる顔を羨ましくも思う。私はどちらかというと冷たく見えるらしく、なかなか打ち解けてもらえないこともままある。
チークを入れると優しい雰囲気に見えるのかな、なんて呑気に思っていた。
「さ、行きましょう!」
私の腕を引くようにロッカーを後にした。