めぐり愛
急に大きな声を出したからか、ズキッと痛みの走ったお腹をとっさに抱えた。
「やっぱ腹?」
そう言った男が私の背中を撫でるように手を添えた。
「痛っっっ・・・」
背中にも傷があるんだ。
「え・・・背中も?悪い。」
パッと手を離した男だったが
「ちょっと悪い。」
と言って私の着ていたTシャツの裾をチラッと捲り、背中を見た。
「・・・止めてっ!」
あぁ・・・遅かった。
男は驚いた顔をし私をじっと見ていた。