めぐり愛
「汗もかなりかいてたし、勝手にするのは悪いかと思ったんだけどな・・・悪い。」
「いえ、ありがとうございます。」
勝手に着替えさせられて、おそらく身体を見られただろうけど、その時の私に産まれたのは嫌悪ではなく感謝だった。
「ほら、立てるか?」
手を差し伸ばし身体を支えてくれる。
まだ痛みはあるけど、昨日のように動けないほどじゃない。
「はい・・・大丈夫そうです。」
寝室を出るとすぐにリビングがあり、イイ匂いがした。
「はい、ここ座れよ。」
春樹さんに促されてソファーに座った。
「好き嫌いとか分かんねえから、適当にだけど。」
と出されたのはオムレツにご飯、スープ。
「美味しそう・・・」
「冷める前に食えよ。」
「はい。いただきます。」
手を合わせ口へ運ぶ。