それでも、貴方が好きです。
元々、愛方に雑に扱われているのは
薄々感づいてはいたけれど
時折話してる時に見せる
嬉しそうな声や

〝澪だから〟お願いしてるんだ。
なんて言われては断れない。


でも、ある日聞いてしまった。

「本当、澪って扱いやすいよな
頼めばなんだってやってくれるし。」

「めんどくさい事も進んでやってくれるから
ほんと助かる。」

「情報収集もはやいし、優しい言葉を掛けておけばなんだってしてくれる」

そうか、優しくしてたのはこう言う
訳だったのか。
都合がいいんだな…私。

このやり取りを見た時に、
私の中で何かが崩れ気づいた時にはもう

そのやりとりのスクリーンショットを送り

『もう、こういう扱いなら
愛方関係終わりにしよう?
さよなら。』


送っていた。

やっぱり好意があったからこそ
この扱いは悲しく、それこそ恋愛として
振ったはずなのに振られたように悲しく
数日間は心に穴が空いたようだった。
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