人間オークション ~100億の絆~
―且功side—
「ようこそ、且功さん、命(みこと)ちゃん。母の麗華です。」
神無月家に着くと母親の麗華さんが迎えてくれた。麗亜とは正反対な笑顔。
「この度は御招待をありがとうございます。」
「麗亜から命(みこと)さんの話を聞いてお会いしたいと思ったの。なんて可愛らしいのかしら。」
「あ、あの、長月命(ながつきみこと)です。よろしくお願いします!」
「さあ、中へ入って。今、麗亜も呼びますね。」
そう言って麗華さんが麗亜を呼びに行く。
「麗亜さんのお母さん、素敵な人だね。」
「そうだな……気持ち悪いくらい笑顔だ。」
「リビングってどこだろう…?」
「命(みこと)、勝手に行くな。僕の傍にいてくれ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ごめんなさい、麗亜は体調が悪いみたいで私とお話してくれるかしら?命(みこと)ちゃん。」
「麗亜さん、心配です……。」
「命(みこと)ちゃんは優しい子なのね。麗亜のことは好き?」
「本当は最初はちょっと怖かったですけどお話しててとても素敵な人だと思いましたです。」
「うちの麗亜もね、命(みこと)ちゃんのこと面白い子って言ってて喜んでたのよ。」
気のせいか、麗華さんは僕のことなど一切見ずに命(みこと)にばかり話しかけている。それに出迎えのときもだったが笑顔の裏に何かを隠しているような気がする。
「あら、私ったら気が利かないわね。今、お茶を出しますからね。」
そう言ってメイドに紅茶を頼む。その間も麗華さんはずっと命(みこと)のことを見ている。
「麗華さんにそんな好んでいただけて命(みこと)は幸せですよ。」
「本当に娘にしたいくらい可愛いわ。あら、命(みこと)ちゃんって瞳の色がグレーなのね。私と一緒だわ。」
「はい、なぜか両親は両目とも黒いですけど私だけ色が違ってて……。」
「大丈夫よ、素敵な個性だわ。そういえばね、麗亜もグレーの目なのよ。だから私たち一緒にいたら家族みたいね。」
ここは怖いが一つ賭けに出るか……
「麗華さん、麗亜様にご挨拶をしてきてもいいですか?」
「あら、それなら命(みこと)ちゃんと私はここでずっとお話してますね。」
「ようこそ、且功さん、命(みこと)ちゃん。母の麗華です。」
神無月家に着くと母親の麗華さんが迎えてくれた。麗亜とは正反対な笑顔。
「この度は御招待をありがとうございます。」
「麗亜から命(みこと)さんの話を聞いてお会いしたいと思ったの。なんて可愛らしいのかしら。」
「あ、あの、長月命(ながつきみこと)です。よろしくお願いします!」
「さあ、中へ入って。今、麗亜も呼びますね。」
そう言って麗華さんが麗亜を呼びに行く。
「麗亜さんのお母さん、素敵な人だね。」
「そうだな……気持ち悪いくらい笑顔だ。」
「リビングってどこだろう…?」
「命(みこと)、勝手に行くな。僕の傍にいてくれ。」
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「ごめんなさい、麗亜は体調が悪いみたいで私とお話してくれるかしら?命(みこと)ちゃん。」
「麗亜さん、心配です……。」
「命(みこと)ちゃんは優しい子なのね。麗亜のことは好き?」
「本当は最初はちょっと怖かったですけどお話しててとても素敵な人だと思いましたです。」
「うちの麗亜もね、命(みこと)ちゃんのこと面白い子って言ってて喜んでたのよ。」
気のせいか、麗華さんは僕のことなど一切見ずに命(みこと)にばかり話しかけている。それに出迎えのときもだったが笑顔の裏に何かを隠しているような気がする。
「あら、私ったら気が利かないわね。今、お茶を出しますからね。」
そう言ってメイドに紅茶を頼む。その間も麗華さんはずっと命(みこと)のことを見ている。
「麗華さんにそんな好んでいただけて命(みこと)は幸せですよ。」
「本当に娘にしたいくらい可愛いわ。あら、命(みこと)ちゃんって瞳の色がグレーなのね。私と一緒だわ。」
「はい、なぜか両親は両目とも黒いですけど私だけ色が違ってて……。」
「大丈夫よ、素敵な個性だわ。そういえばね、麗亜もグレーの目なのよ。だから私たち一緒にいたら家族みたいね。」
ここは怖いが一つ賭けに出るか……
「麗華さん、麗亜様にご挨拶をしてきてもいいですか?」
「あら、それなら命(みこと)ちゃんと私はここでずっとお話してますね。」