人間オークション ~100億の絆~
麗華さんと命(みこと)を2人きりにするのは正直不安だがこのほうが麗華さんも何かぼろを出すだろう。
コンコン
「はい……」
麗亜の部屋をノックするとか細い声が中から聞こえた。
「且功だ。入ってもいいか?」
返事がないがさすがに心配なのでドアを開けるとどこかやつれている麗亜がベッドで寝ていた。
「且功さん、私に会いに来てくれたの…?」
「いや、命(みこと)が招待されて今日はここに来たんだ。それにしても大丈夫か?だいぶやつれているが……。」
「最近…食欲なくて……。ダイエットとかではないですよ?なんだか食べられないの……。」
「悩みごとか?」
「聞いてくださるの?」
「さすがに弱ってる人間を目の前にして何もしないわけにはいかないだろ。一体なにがあったんだ?」
「変なんです……」
「変…?」
「この間、且功さんの家から帰ってからお母様の様子がおかしいんです。」
「おかしいっていうと具体的にどういう感じなんだ?」
「ずっと命(みこと)の名前を言っては喜んだり叫んだりしていて……可愛い妹がほしくない、とか。それとよく分からなかったのが、『本当はいるべき存在。こんな世界に生きてなきゃ一緒にいられたのに』って言ってましたわ。もしかして命(みこと)と関係のあることなら危ない気がして……。」
本当はいるべき場所…か。命(みこと)のことを言っているのだったら何かしらの繋がりがあるのか…?
「今日は咲月は一緒じゃないの…?」
「今日は家で留守を任せてる。」
「それじゃあ今、命(みこと)はどこにいるの…?」
「下で麗華さんと話してる。」
「それはダメ!!!」
体が弱っているとは思えないくらいの勢いで麗亜が立ち上がった。しかし、しばらく食事をとっていないからかフラフラと僕の方に倒れ込む。
「麗亜、落ちつけ。何がダメなんだ…?
「お母様、言ってましたわ。『みことちゃんってかわいいわ。殺したくなるほど』って。冗談だと思いたいけど……。」
まさか麗華さんが命(みこと)に固執する理由って……
コンコン
「はい……」
麗亜の部屋をノックするとか細い声が中から聞こえた。
「且功だ。入ってもいいか?」
返事がないがさすがに心配なのでドアを開けるとどこかやつれている麗亜がベッドで寝ていた。
「且功さん、私に会いに来てくれたの…?」
「いや、命(みこと)が招待されて今日はここに来たんだ。それにしても大丈夫か?だいぶやつれているが……。」
「最近…食欲なくて……。ダイエットとかではないですよ?なんだか食べられないの……。」
「悩みごとか?」
「聞いてくださるの?」
「さすがに弱ってる人間を目の前にして何もしないわけにはいかないだろ。一体なにがあったんだ?」
「変なんです……」
「変…?」
「この間、且功さんの家から帰ってからお母様の様子がおかしいんです。」
「おかしいっていうと具体的にどういう感じなんだ?」
「ずっと命(みこと)の名前を言っては喜んだり叫んだりしていて……可愛い妹がほしくない、とか。それとよく分からなかったのが、『本当はいるべき存在。こんな世界に生きてなきゃ一緒にいられたのに』って言ってましたわ。もしかして命(みこと)と関係のあることなら危ない気がして……。」
本当はいるべき場所…か。命(みこと)のことを言っているのだったら何かしらの繋がりがあるのか…?
「今日は咲月は一緒じゃないの…?」
「今日は家で留守を任せてる。」
「それじゃあ今、命(みこと)はどこにいるの…?」
「下で麗華さんと話してる。」
「それはダメ!!!」
体が弱っているとは思えないくらいの勢いで麗亜が立ち上がった。しかし、しばらく食事をとっていないからかフラフラと僕の方に倒れ込む。
「麗亜、落ちつけ。何がダメなんだ…?
「お母様、言ってましたわ。『みことちゃんってかわいいわ。殺したくなるほど』って。冗談だと思いたいけど……。」
まさか麗華さんが命(みこと)に固執する理由って……