人間オークション ~100億の絆~
Episode12
オークションのために黒いドレスに着替えた。オークションに出されていた私がまさか参加する方になるだなんて……
「且功、麗亜さん、無事だよね?」
「今の段階では分からない。ただ、今回は命(みこと)の時みたいにたくさんの子供を集めたオークションじゃない。麗亜だけを競るオークションだ。だから使用人とか奴隷とかそういうのじゃない。」
「じゃあ、なんのためのオークションなの?」
「形だけのオークションであってほしいけど神無月家が招待の連絡をすればどんな家もすぐ駆けつけるはずだ。そして麗亜の16歳という年齢を考えるとよくいえば嫁ぎ先。」
「悪くいったら…?」
「お前には言えないような目的だ。知らなくていい。」
且功が咲月さんの言葉を遮った。たぶん私には聞かせたくないこと。きっととても危ないこと。
「それとオークションでは仮面をつけるのがルールらしい。素性がバレると困る奴らもいるみたいだからな。」
車に乗る前に渡された金色の仮面。この仮面を見ていると自分がオークションに参加した時のことを思い出す。
あんなこと、もう繰り返しちゃいけないのに……
「もうすぐ着く。会場では絶対に仮面を外すな。それと絶対に咲月と僕から離れるんじゃないぞ。」
「且功、麗亜さん、無事だよね?」
「今の段階では分からない。ただ、今回は命(みこと)の時みたいにたくさんの子供を集めたオークションじゃない。麗亜だけを競るオークションだ。だから使用人とか奴隷とかそういうのじゃない。」
「じゃあ、なんのためのオークションなの?」
「形だけのオークションであってほしいけど神無月家が招待の連絡をすればどんな家もすぐ駆けつけるはずだ。そして麗亜の16歳という年齢を考えるとよくいえば嫁ぎ先。」
「悪くいったら…?」
「お前には言えないような目的だ。知らなくていい。」
且功が咲月さんの言葉を遮った。たぶん私には聞かせたくないこと。きっととても危ないこと。
「それとオークションでは仮面をつけるのがルールらしい。素性がバレると困る奴らもいるみたいだからな。」
車に乗る前に渡された金色の仮面。この仮面を見ていると自分がオークションに参加した時のことを思い出す。
あんなこと、もう繰り返しちゃいけないのに……
「もうすぐ着く。会場では絶対に仮面を外すな。それと絶対に咲月と僕から離れるんじゃないぞ。」