敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~

「……うん。私も、叶多くんに愛されたい」
「ありがとう。この子を怖がらせないように、ゆっくり愛し合おう」

 そう宣言した叶多くんは、キスをしながら私をベッドに横たえ、パジャマのボタンを外して素肌に触れる。

 久々であるせいか、どこもかしこも敏感になっているし、ゆったりと優しい愛撫には逆に焦らされてしまい、ベッドの上で何度も体を捩らせ、甘い啼き声を上げた。

「どの体勢ならつらくない?」
「え、と……」

 ひとつになるとき、仰向けは少し苦しかったので色々なやり方を探ってみたところ、しっくりきたのは座ったまま向かい合い、私が叶多くんに跨る体位。

 叶多くんの顔が常に見えて安心するし、お腹もつらくない。たくさんキスしてもらえるので、愛もたっぷり感じる。

 ただ……。

「美来の感じる顔がよく見える。……かわいい」
「ダメ、恥ずかしい、から……あ、んんっ」

 至近距離で見つめ合いながらのセックスは、それはそれで恥ずかしい。彼の目の前に胸があるからすぐに吸いつかれてしまうし、擦れ合う肌の面積が多くて、いろんなところから刺激が襲ってくる。

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