敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
達する寸前、声を殺すように唇を重ねると、叶多くんの手にがっちり後頭部を掴まれ、舌を深く絡ませた口づけで応戦される。
やがて大きな快楽に全身を貫かれ、ぴったり彼と密着した状態で大きく体を震わせる。
脱力した私しっかりと受け止めた叶多くんが、汗ばんだ私の髪を撫でつけ、額にキスをする。
「体、大丈夫か?」
「ん……ありがとう。平気」
「ゆっくりするのも悪くないな。乱れる美来をじっくり観察できる」
「もう……」
意地悪な発言をする彼を睨みつけながらも、本気で怒っているわけではない。またすぐにじゃれ合うようなキスを繰り返し、裸のままで抱き合う。
さすがに二度目の行為には至らなくても、久々のスキンシップを存分に堪能した。
クリスマスの頃には赤ちゃんの性別が男の子だとわかり、ベビー服やおもちゃ、ベッドやお風呂用品なども着々と揃え、新しい家族を迎える準備は万端。
ちょうどその頃は叶多くんの仕事が忙しく一緒に過ごせる時間が少なかったけれど、年末からのお休みはゆったり自宅で過ごし、年明けにはお互いの実家へ挨拶に行った。