チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
Chapter1

らぶ1



「おーっと、おじさん。いくら可愛いからって、女子高生にいたずらしちゃダメですよぉ~」


入学式から1週間経って、学校に行くために乗った満員電車の車内で、明るくてキレイな声が後ろから聞こえてきた。


さっきから後ろの人のバッグが当たって嫌だなぁと思っていたところだったから、ちょっとだけ後ろを振り返ってみた。


そのとき、


「いたたたた……、なにもしてないって、誤解だって。放せよ、やめろって」


そんなおじさんっぽい声が聞こえて、ねじりあげられた腕が見えた。
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