チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
早く聞きたかったけど、休憩時間も話せなくて、お昼休憩も真菜ちゃんはクラスでランチをしてるし、
あたしは茉由ちゃんと学校のカフェに行くしで、全然話すことができなかった。
その日の放課後、このままだと朝陽くんがクラスまで迎えに来てしまうから、
茉由ちゃんにはお手洗いに行くと言って、真菜ちゃんと屋上に行くことにした。
絢音学園の屋上は常時開放されていて、誰でも自由に出入りができる。
それに、ベンチとか花壇とか噴水まであって、すごく素敵。
そこのベンチに横隣に腰掛けて、真菜ちゃんの言葉を待った。
「今朝ね、そんなことよりも、って言ったのはね」
「うん」