チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


静かな静かな海の音みたいな声。


そんな先輩の声を、あたしは今まで1度も聞いたことがなかった。


先輩はいつもキラキラしていて、明るくて、軽くて華やかだったから。


こんな先輩、見たことがない。


口元を歪めて、今にも泣きだしそうな顔。

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