チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
三浦くんは、それ以上は言わなくてもいいとでもいうように、あたしの前に片手を突き出して、あたしの言葉をストップさせた。
「わかってた。別れたって言ったあとも、みくちゃんが小嶋先輩のことを見てたこと。
僕のことはべつに好きでも嫌いでもないってこと。僕が一緒に帰ろうって言ったから、優しいみくちゃんは一緒に帰ってくれてたこと。
全部全部わかってた。だから球技大会のあれは、シュートをたくさん決めた方がみくちゃんと付き合えることにしようって、小嶋先輩に言ったことは。
僕がシュートをたくさん決めて、みくちゃんと付き合えればいいなって気持ちも少しはあったけど。