チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


と楽し気な声を出して、ゆっくりとゆっくりとネクタイを結んでくれた。


ふぅ。


もう、どれだけあたしをドキドキさせたら気がすむんですか!?


と言いたくなるような甘い空気の中、


「今度は俺の番ね。でもみくちゃんはちっちゃいから、後ろからは無理でしょ。だから前から結んでくれるのでいーよ」


と朝陽くんは言ってくれたのだけど、前からだとかなり難しい。


いつもあたしが結んでいる態勢じゃないから、よくわからない。
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