チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
先輩の手首を掴んでソファから立ち上がらせようとしたら、
「お姉ちゃん、なんかえっちー」
と咲が開いた手の間からあたしを見ていた。
「朝陽先輩の手首を慣れた手つきでつかんでるー。この調子じゃ、部屋でなにするかわからないよー。
朝陽先輩、お姉ちゃんに襲われないように気を付けてくださいねー。
ママも、お菓子の差し入れをするタイミングを間違えないでね」
と咲が顔から手を離してにやっと笑った。