チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
あーあ、残念。茉由ちゃんがどこにいるかわからなくなっちゃったよ。
それに、今走ったから、下駄の鼻緒のところが痛くなっちゃった。
しゃがんでどうなってるのか足を見ようとしたら、とんとんっと肩を叩かれた。
あ、朝陽くんかな?
と思って振り返ると、まったく知らない男の子だった。
「ねぇねぇ、これから俺たちと一緒に花火を見ない? って、やべー。すごい可愛い子じゃん。当たりだな」